産業別人口比率と一人当たりGDP
昨日みつけたデータをつかって99カ国について産業別人口比率と一人当たりGDP(対数値)との相関をみてみると、
第1次産業が-0.83
第2次産業が 0.60
第3次産業が 0.79
となりました。ある程度予想はつくのですが、それでもはっきりした傾向がみられます。第1次産業の人口比率が多い国は一人当たりGDPが低く、第2次、第3次産業の人口比率が多い国は一人当たりGDPが高いことが確認できます。農林漁業が中心の社会から、工業化やサービス産業化が進むにつれて、一人当たりGDPがあがっていくわけですね。
ここで面白いのは第2次産業より第3次産業の人口比率の方が一人当たりGDPとの相関が高い点です。散布図をつくってみると、若干の例外はあるもののきれいな右上がりのグラフになっています。こんなにきれいなグラフは珍しいほどの正の相関がみられることが確認できます。
第3次産業は直接人々の満足度を高める業種が多いので、生産された満足度の総和を高める効果が大きいです。一人が生産した満足度の総和と一人当たりGDPに正の相関があるとするならば、うなずける結果といえるでしょう。
一方で、第3次産業は長時間労働や感情的な気配りを要求される感情労働の側面が強いので、働き手にとっての投入コストもまた大きくなる産業形態です。生産された満足量から投入されたコストを差し引いた値が純幸福量となるかもしれませんが、それがどうなっているかはこのグラフからはわからないですね。やっぱり右上ほど純幸福量が大きくなっているかもしれませんし、実は左下の方が幸福なのかもしれません。あるいは右上から左下に向かう途中に純幸福量の最大値となる場所がある可能性もあります。
幸福の量を国際比較する試みも最近行われてきているようですので、そういうデータとつき合わせてみるのも面白いかもしれませんね。
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