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2011年8月27日 (土)

汚職スコアと知人信頼の散布図

知人信頼の規定要因として、汚職の少なさ、一人当たりGDP、ジニ係数、政治スコアといった変数が有意であることをみてきました。これらの変数と知人信頼の関係を散布図を用いて確認しておきましょう。

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まず、汚職の少なさスコアと知人信頼スコアの散布図は上の通りです。知人信頼スコアは個人的な面識のある人を「とても信頼できる」を+3、「やや信頼できる」を+1、「あまり信頼できない」を-1、「全く信頼できない」を-3として国ごとに平均スコアを求めたものです。ほとんどの国がプラスの値ですので知人を信頼できると考えている人が多いのですが、ルーマニアやペルーはほとんど0かマイナスで、知人といえども特に信頼されてはいないようです。

散布図を見ると、フィンランドやスウェーデンやカナダのように汚職の少ない国では知人信頼が高く、インドネシアやロシアやウクライナのように汚職の多い国では知人信頼が低い傾向が明瞭に見て取れます。ルーマニアやペルーも汚職が多い部類でしょう。例外としてチリは比較的汚職が少ない割りに知人信頼が低くなっています。フランスはこの指標ではチリより汚職が多いのですが、知人信頼は全体の中で最高となっています。

汚職に関しては、右上の少ない国と左下の多い国のグループが明瞭に分かれています。少ない国はいわゆる欧米先進国が多く(ただしイタリアを除く)、多い国は非西欧の国々(とイタリア)とはっきり色分けされています。さらにそれぞれのグループ内では汚職スコアと知人信頼にはほとんど相関が見られないようです。この点から考えると汚職スコアと知人信頼の相関は一見非常に明瞭ではあるものの、もしかしたら欧米先進国では知人信頼が高く、そうでない国が知人信頼が低いことを反映した偽相関であるのかもしれません。そういう意味でちょっと気になる散布図ではあります。

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