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2011年10月 8日 (土)

【みんなのうた50年史】『河』(1975年)

1975年10-11月のうた、もう一曲はチェリッシュが歌う『河』です。当時は聴いた記憶がありませんし、再放送もなかったように思いますが2009年5月のみんなのうた三昧で放送されているのを聴くことができました。

♪ 川よ お前が海を信じて
♪ 旅するように
♪ 私も 青空のような明日を
♪ 求めたい

川に仮託して自らの心情を歌った曲です。海を目指してひたすら旅する川。その川のように明日を求めたいというのですから、自分も遠い旅路、長い旅路を歩んでいるのでしょう。

♪ いつかお前が海に出会って
♪ 大きな河となるように
♪ 私の夢もお前のように
♪ 豊かにしておくれ

そして海が登場します。川の字も河になってスケールアップしてますね。未来を夢見る心も海のように豊かなものになって欲しい。目の前の小川を眺めつつ、大海原を視界に収める。目の前の小さな一つ一つをこなしながら、未来に大きな夢を描く。そんな人間でありたいという、青年期の願いが優しい表現で歌われています。

川と海はセットで描かれることの多い題材で、筑後川は百万の生活の幸を歌いながら有明の海へ下りますし、降りしきった雨は遡れない葛藤をかかえつつ、ありとある芥とともに海に帰っていきます。でも、この曲はそういう壮大さはあえて追求していないようですね。

作曲者の福田和禾子さんはテキストのなかで「小さいころ、近くの小川で毎年行われる、精霊流しがとても美しかったことを思い出しながら、この曲を作りました」と書いてらっしゃいます。そうした身近な小川に我が身を重ねて、行く末に思いを巡らせる作品なのでしょう。

実写の映像があったようですが、現在は失われて発掘待ちとなっています。きっと、いろんな川の姿が描かれていたのでしょうね。1975年なのでギリギリ見つかることを期待したいです。

『河』
作詞:林權三郎
作曲:福田和禾子  
うた:チェリッシュ
映像:(実写)
初回放送:1975年10-11月

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コメント

チェリッシュは番組にたびたび登場しています。
常連歌手と言ってもよいでしょう。
この曲のほかに わたりどり、わたしの琵琶湖 などを可憐な歌声で聴かせてくれています。
この曲はゆったりとして壮大な感じです。
どちらかというと、フォークソング的な感じを受けます。
言い換えれば大衆受けする優しいメロディーです。
勿論僕も大好きです。
久しぶりに3曲続けて聴いてみたくなりました。

投稿: るんるん | 2011年10月10日 (月) 22時53分

『わたりどり』(1973年)は合唱をやってるころにうたったことがあります。透明感あふれる素敵な作品ですね。

チェリッシュの曲では『雪娘』(1980年)が好きでした。軽快なリズムに乗った爽やかなメロディが雪景色の中に春の息吹を運んでくれます。熱中スタジアムの事前アンケートで「メロディが好きな曲」として推したのですけど、採用されませんでした。映像がないようなので、もともと厳しかったのですけどね。でも、多くの人にきいて欲しい作品の一つです。

投稿: | 2011年10月12日 (水) 22時51分

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