「NHKみんなのうた Vol.5」(キングレコード)
Vol.16まであるキングレコードのみんなのうたシリーズのうち、唯一未入手だったVol.5が手に入りました。めでたしめでたしです。
次の14曲が収録されてました。
『あんまりみどりがあかるいから』
『夕日が背中を押してくる』
『ひざっこぞうマーチ』
『なにかいいことあるらしい』
『かぜの子』
『約束』
『もえあがれ雪たち』
『夏休み日記』
『おかあさんの顔』
『青い芽』
『長崎めがね橋』
『五年生』
『星の実』
『どこかがちがう』
ジャケットの表記が「ひざっこぞマーチ」「もえあがる雪たち」になってるのはご愛嬌でしょうか。慌ててリリースしたわけでもないでしょうけど、気がつく人がいなかったのでしょうね。
半分以上が初めて聴く曲でなかなか新鮮でした。いかにもみんなのうたらしいのもあれば『五年生』みたいにユーモアに富んだものもありますね。秋の訪れを歌った『どこかがちがう』は詩情豊かで素敵な曲でした。
また、おいおい紹介していきましょう。
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コメント
私のベスト曲『もえあがれ雪たち』など素晴らしい曲がぎっしりつまった名盤ですね。
1967年から1968年に放送された曲ですが、私が「みんなのうた」に一番夢中になっていた頃です。創作曲が次々に発表された時期であり、新感覚の青少年向けの歌がキラキラ輝いて聴こえました。
キングレコードバージョンは放送音源に忠実な曲が多いので、例え歌い手が変わってもアレンジはほとんど変わることがなく、雰囲気を出してくれています。
私はキングのLPレコードは全部持っていますが、特によく聞くのがボリューム4から8までの5枚です。
このvol.5は8と並んで最も聴く回数の多いLPです。中学生だった僕は、『青い芽』が最後となった無料配布の楽譜で歌っていましたから、このLPの存在を知ったときは天にも昇る心地でした。しばらく後のことです。
あまり知られていない曲が多いと思います。しかしながら、私の思春期に放送されたこともあり、私にとっては、最高のラインナップです。
『どこかがちがう』は、私の秋のうたベスト曲です。『ちいさい秋みつけた』『まっかな秋』『小さな木の実』など、誰もが知っているメジャーな曲は、敢えてしょうかいするまでもないわけですが、この曲は少年合唱の良さを引き出している本当に素晴らしいです。くじょうさん、良い趣味されてますね。
歌詞を紹介させてください。
どこかがちがう
若谷和子 作詞/いずみ・たく 作曲
♪ 宿題終わり 外を見る
誰かが急いで 走ってきたり
パン屋の車が 停まっていたり
いつでも見慣れた
見慣れた まち
でも良く見ると どこかがちがう
半そでシャツが すっかり消えた 秋
燕の家(うち)が 空家になった 秋
イチョウの葉っぱが 黄色くなった 秋
八百屋に蜜柑が 目立って増えた 秋
そうして僕は
はじめて 栗を おやつに食べた 秋
ノートをパタン 外を見る
郵便ポストが 光っていたり
床屋のマークが まわっていたり
いつでも見慣れた
見慣れた まち
でも良く見ると どこかがちがう
なにかがちがう 全然ちがう ♪
これほど秋の訪れを的確に表現した歌は、なかなか見当たりません。なんとなく過ごしている日常の中に、ふと秋を感じるっていうところに共感がもてます。中間部のそれぞれの秋も例えが的を射ています。いずみ・たくさんの気の利いた曲構成に惚れ惚れします。
ところで、くじょうさん。ここには書けない連絡事項があります。よろしければ、メールをいただけないでしょうか!?
投稿: るんるん | 2011年12月29日 (木) 00時21分
『もえあがれ雪たち』は、放送バージョンとかなり近いものがありますが、決定的に違う歌唱があることにお気づきでしょうか?
エンディングが全く違っているのです。
放送バージョンはドラマチックに盛り上がるのですが、レコードバージョンは静かに終わっていきます。
最初にレコードを聴いたときに違和感があったことを鮮明に覚えています。
今となっては、「これもありかな」と思っています。
投稿: るんるん | 2012年1月 8日 (日) 18時10分
『夏休み日記』は番組で初めて2か月連続放送された曲です。
1968年8、9月の毎日の歌ですから、曜日の歌と違って、放送回数が多かったのです。
歌の内容は、多感な少年の淡い恋心を爽やかに歌っています。杉並児童合唱団の可愛い歌声が良く似合っていました。
♪早起き会に あの子は来てた
いっしょに 並んで 体操したよ
ちょっと 眠そうな顔してた
浜でも会った 波乗りしてた
林の セミ採り そこでも会った
やあって 笑ってしまったよ
どこの子なのか 知らないけれど
小さな 弟 連れてた あの子
帽子のあごひも 白かった
明日も行こう 早起き会に
あの子と 並んで 体操しよう
日記をつけつけ そう思った
投稿: るんるん | 2012年1月 9日 (月) 08時56分
『夏休み日記』本当に懐かしいですねえ。
房総半島の風景がバックに流れていました。
『帽子のあごひも白かった。』
45年経過した今でもはっきり記憶に残っていますよ。
投稿: 記憶の断片 | 2012年6月10日 (日) 00時00分
『夏休み日記』は実写とありましたが、そんな映像だったのですね。浜辺で波乗りのシーンなのでしょうか。真っ黒に日焼けした肌と白いあごひもとのコントラストが目に浮かぶようです。二ヶ月連続のロングラン放送、それだけ人気があったのでしょうね。
投稿: くじょう | 2012年6月11日 (月) 00時02分