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2012年2月25日 (土)

【みんなのうた50年史】『踊ろう楽しいポーレチケ』(1962年)

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♪ さあ楽しい ポーレチケ
♪ ポーレチケ ポーレチケ
♪ 歌いましょう ランラララ
♪ 踊りましょう ランラララ

音楽の教科書にも載ってるお馴染みの曲です。みんなのうたには1962年10月に登場しました。生後1ヶ月の頃なので、ちょっと記憶にはないですが。

「ポーレチケって何?」というのがこの曲を聴いたときに必ず浮かぶ疑問でしょう。Wikipediaによると「ポルカ」に「ちょっとした」という意味の接尾語をつけたことばのようです。「ポルカ」は1830年代にはじまるチェコやスロバキア、ポーランドの山岳地帯の民俗舞曲のことで速い2拍子のリズムを特徴としています。したがって「ポーレチケ」は「ちょっとした中欧山岳地帯の民俗舞曲」となるでしょうか。

ただしこの曲自体は3拍子なので、厳密にいうとポーランドに伝わる3拍子のポルカ、「ポルカ・トランブランカ」に分類されます。そんなわけで、このPolka Tramblankaが原曲のタイトルとなっているのでした。

以上をまとめると出だしの歌詞は

♪ さあ楽しい ちょっとした
♪ 三拍子の舞踏曲

とでもなるでしょうか。理屈っぽくてあんまり楽しそうではありませんね。小林幹治さんの歌詞がやっぱりいいようです。

二番は大きな森の大きな木を囲んで手をつないでぐるぐる回ります。三番ではドングリがどっさり実る豊かな森の風景が歌われていました。秋、黄金色に色づくヨーロッパナラの森が目に浮かびます。

原詞を調べようと思ってPolka Tramblankaで検索してみたのですが、なかなかでてきませんでした。どうもPolka Tramblankaが普通名詞らしいのが災いしているようです。WikipediaのPolka Tramblankaの項には冷戦期の作曲者の苦労話が綴られているようでした。オーストリア・ハンガリー二重帝国支配下の山岳民族の暮らしや冷戦下の東欧の歴史が秘められている作品なのかもしれません。

四番では遠い山に夕日が沈んでいきます。森も木も赤くそまり、みんなのうたごえも夕焼け空に吸い込まれていきました。

『踊ろう楽しいポーレチケ』
作詞:小林幹治
作曲:ポーランド民謡
うた:東京放送児童合唱団
編曲:矢代秋雄
映像:実写
初回放送:1962年10月

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コメント

間もなく西六の定演ですね。
昨年の定演で、この曲が披露されたと思います。
一昨年だったかな?
鎌田典三郎の編曲です。
「みんなのうた」バージョンとは一味違っていました。
間奏部分に『山男のヨーデル』の旋律を織り交ぜたお洒落な構成で、楽しめました。
『山男のヨーデル』は、小鳩くるみバージョンが美しいです。
http://www.youtube.com/watch?v=G-eYmOVdU-E&feature=related
それにしても『踊ろう楽しいポーレチケ』は心弾む名曲です。
最後の♪~夕日の色 ぎんぎらら ぎんぎらら ぎんぎらら のところは、♪~ぎんぎん ぎらぎら 夕日が沈む とダブりますが、浮かんでくる光景が必ずしも一致しません。
前者は、外国の野原で子ど真央たちが躍っている様子が思い浮かび、後者は日本の田舎に沈む夕日が浮かびます。

投稿: るんるん | 2012年3月 4日 (日) 09時47分

ポーレチケの3番、4番は当時の音源で初めて耳にしました。1、2番は森で楽しく踊っている光景で、それで十分楽しいのですが3、4番で空間的にも時間的にも風景に広がりが出てきますね。

どんぐりは見事に色付いた広葉樹林帯を連想させてくれますし、夕日は時間を忘れて踊りに興じる子供たちの楽しそうな様子を思い浮かべさせてくれます。さすがの小林さんの芸ですね。原詩に似た表現があるのか知りたかったのですが、それは今後の課題としましょう。

投稿: くじょう | 2012年3月 4日 (日) 21時27分

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