流氷ウォーク
ウトロでは流氷ウォークを体験してきました。本来、流氷に乗るのは冷たい海に落ちる恐れがあってとても危険なのですが、ウトロではダイビング用のドライスーツを着てガイドさんの案内で歩くことで安全に流氷ウォークできるツアーが開発されています。
ちなみに「流氷ウォーク」というのは登録商標でウトロ以外では使えないようですね。網走でもドライスーツを着て流氷を歩く企画はあるのですが、こちらは流氷ネイチャリングというようです。
今回はウトロのゴジラ岩観光さんにお世話になりました。事務所に荷物を預けてドライスーツを着ます。ドライスーツ初体験ですね。きついとは聞いてましたが確かにきついです。まず足を入れて、腰から上にたくし上げて、腕を通して…。一つ一つがきついですね。手伝ってもらいながら入れていきます。最後に頭から首の部分を通してチャックをしめてもらって出来上がり。宇宙服を着たみたいな感触です。着たことないですけどね。
車で道の駅の近くの海岸に送ってもらいました。入江を流氷がびっしり埋め尽くしています。他のグループの姿も見えます。どのグループもここで流氷ウォークをするようですね。入江なので一度流氷が接岸すると春になるまでさらないため、確実に流氷ウォークができるという寸法なのでしょう。
ドライスーツとセットになっているウェット素材の手袋をここで身につけて、いざ流氷の上に…
「岸に近い方が割れやすいです」
とガイドさん。潮の干満があるため陸に近いところの氷にヒビが入りやすいのだそうです。氷の割れ目に気をつけながら歩を進めます。試しに割れた氷に足を乗せるとグラグラ揺れました。流氷って感じですね。
沖に見えるテトラポッドもあたりまで歩いていきます。この辺までくるとすっかり氷もしまって陸地と変わりありません。でも、ところどころ沖からの風に押されて氷が盛り上がっているところがあって、やっぱり流氷原なんだと実感しました。
試しに氷に積もっている雪をどけてみると、透き通った氷が現れました。海の表面で凍った薄い氷がだんだん分厚いなるとともに、風で吹き寄せられて氷塊に成長したのでしょうか。
この日は晴天で気温もプラスということで保温性のよいドライスーツで歩き回っていると暑かったです。流氷ウォークの最後に海に入らせてもらいました。岸近くの氷の割れ目からそろっと水につかってみます。ドライスーツの浮力で足から浮き上がって横転しそうになります。そこで足をぐっと水に沈めると安定しました。顔が出て水にプカプカ浮いて気持ちいいです。
水圧で身体がぎゅっと締め付けられる感触がします。ウェットスーツで水に入るときとはまた違いますね。0度近い水ですが冷たくは感じません。むしろ冷やっとして気持ちよかったです。しばし流氷のかけらと戯れているうちに時間となりました。
1時間ほどの流氷ウォーク、貴重な体験ができました。事務所に帰ってドライスーツを脱ぐと身体が軽かったですね! 10年若返った気分です!
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