« みんなのうた発掘スペシャル Vol.4、Vol.5 曲目リスト | トップページ | 弓削島 »

2012年3月20日 (火)

みんなのうた発掘スペシャル 第三夜

今日はちょうど録音コレクションを作り始めたころの作品たちです。それから日常的に何度も聞いてますので、歌はみんなそらんじているのですが、映像はほとんど覚えていません。こんな絵だったのですね。懐かしいです…。目をつぶるとめちゃくちゃお馴染みの音が聞こえてくるのに、目を開けると知らない映像が展開するという貴重な体験をさせていただきました。映像提供の近藤様、ありがとうございます。

順に簡単に感想を書いていきましょう。

『気球にのって』(東京放送児童合唱団)1977年8~9月
♪丘を越えていこうよ 森を越えていこうよ 赤い気球にのって~ 軽快な歌声です。大空をたゆとう気球の映像はちらっと記憶にあるようなないような…。油田の映像にちょっとびっくりしますね。轟々と燃え盛る炎。先月、網走で気球に乗ったときに目にしたバーナーの炎がフラッシュバックしました。あのときは紐につながれて40mほど上っただけですが、広大な平原や森、ヨーロッパの古城の映像をみているとゆったり本物の空中散歩をしてみたくなりますね。

『巣立つ日まで』(田中由美子)1977年2~3月
少年ドラマシリーズ「巣立つ日まで」の主題歌です。でもドラマの方は見てないんですよね。郡山の心臓病の少女を描いた作品であることを今検索して知りました。映像はドラマの中のシーンなのでしょうか。セピア色の体育館がせつないです。何度も女性(田中さん?)が振り向くシーンがいかにも少年ドラマシリーズっぽくて「タイムトラベラー」を思い出しました。♪幼い翼広げて 巣立つ小鳥のように~ 中学生のころの甘酸っぱい気持ちに立ち返らせてくれる作品です。

『ここは南の島』(石川さゆり)1977年4~5月
美しい沖縄の映像ですね。ハイビスカス、海、サバニ、マングローブ、サンゴ…。去年、あちこち歩き回った沖縄の風景そのままで懐かしく感じました。石川さゆりさんの爽やかな歌声と映像がよくマッチしています。この年の7~8月には『わたしのふるさと』というやはり沖縄を舞台にした作品が堀江美都子さんの伸びやかなうたごえで放送されました。こちらの映像も見たいものですね!

『天使のパンツ』(むとうかんぺい&りつこ)1977年6~7月
♪パン チュチュラ チュッチュラ ととても可愛らしい作品で、これは見覚えがあります。いま気がついたのですが、やなせたかしさんの作詞なんですね。「天使のパンツ」という発想自体ユニークだなあと思っていたのですが…。全編、裸の天使がお尻を振っていて目のやり場に困った記憶がありますね。人魚がパンツをはいてる図はエプロンにみえるかな。テープコレクションでは次に『こんな時があってもいいね』が入っているのですが、こちらはどんな映像だったかまるで覚えていません。

『シンドバッドの船』(大塚博堂)1977~8年12~1月
若くして亡くなった大塚博堂さんの遺作に近いような作品です。このイントロが好きなんですよね。イントロからして壮大な曲を予感させます。オープニングの光る海の映像、記憶にあるようなないような…。でも次の石像の絵は全く覚えていません。♪見知らぬ~国めざし~ のところで天にかざしたオールをバッと広げるシーンがいいですね。いくぞ!という気合を感じます。間奏のシンセサイザーも好きですねえ。♪見知らぬ~明日目指し~ 果てしない空の下~ 行こう~~ すばらしい歌唱で元気が出てきます。

『ともだちはいいもんだ』(トランザム)1977~8年12~1月
これはDVD-BOX2にも収録されています。タイトル通り、ストレートな友達賛歌です。♪ 困ったときは力を貸そう 遠慮はいらない~ いい歌詞ですね。東北を舞台にしたミュージカル「ユタと不思議な仲間たち」の挿入歌で、この作品は少年ドラマシリーズでも放送されていました。映像にはさまざまなスポーツに取り組む中学生たちが登場します。バスケットボール、サッカー、相撲、走り高跳び、新体操、弓道…。生徒たちの真剣な表情がいいですね。大人になっても忘れはしない。そんなかけがえのない一コマ一コマが凝縮されていて、思わず涙がこぼれてしまいました。

『かな かな かな』(由紀さおり)1978年2~3月
これもDVD収録曲です。春夏秋冬の俳句を乗せたメロディを由紀さおりさんが伸びやかに歌います。林静一さんのアニメーションですが、いつもの美人画というよりもお淑やかな女の子がちょっとおてんばに振る舞うのをコミカルに描いてますね。帽子が飛んていって泣いてしまったり、犬の影絵に驚いて逃げ出してしまったり…。4コマ漫画のようにオチのある点描で四季を描いた微笑ましい作品です。

『さびしがりやさん こんにちは』(クニ河内&フィーリングフリー)1978年4~5月
これまたDVD収録曲で、ひこねのりひこさんのカールおじさん風キャラクターが躍動します。なんでひこねさんのキャラクターってそろって膝を屈伸させてるのでしょうね。恋をした芸術家風の主人公はカールおじさんみたいですが、女の子の方は『赤鬼と青鬼のタンゴ』に出てくるうさぎのような可愛さです。みんなのうたは何気に影のあるうたが多いのですが、この作品には暗さは微塵も感じられません。♪ そうさ僕たち二人 恋をしました~ と二人乗り自転車で爽やかに駆け抜けていきました。

『ぼくらは三つ子の男の子』(クリケッツ)1978年4~5月
♪ぼくらは パパヤ 三つ子の パパヤ 男の子~ これは元気のいい作品です。若井丈児さんのアニメーションは見覚えありますね。三人が野原に寝転んでいるのを回転しながら引いていくシーンは『テクテクマミー』のようですが、こちらの方が先に作られていました。ちょうど高校に入学して朝から山陰線に乗って京都市内の学校に通い始めたときの作品で、この歌をきくと旧線(いまのトロッコ列車の線路)を走っていたころの保津川の風景や車内で読んでいた本の内容を思い出しますね。テープコレクションでは『だれもいそがない村』、『名もない湖』と続きます。この辺の映像も見たいものですね。

『風の歌』(和田アキ子&杉並児童合唱団)1978年6~7月
ブラームスの一番に詩をつけた作品です。杉並児童合唱団の透明な歌声。オープニングの高層ビルの風景は見覚えがありますが、どこのビルなんでしょうね。人の気配を見事に消して風の透明感を表現しています。和田アキ子さんの歌が始まると、映像にも動きが出てきます。安曇野を走る列車、広々した牧場、そして木立をそよがせる風。一面の真っ白い花がきれいですね。二番になると疾走感が増してきます。海原を渡る風が気持ちよさそう…。見えないはずの風を巧みに捉えた映像作品でした。

『切手のないおくりもの』(財津和夫&チューリップ)1978年6~7月
♪ 私から~あなたへ~ このうたを届けよう~。 ご存知『切手のないおくりもの』の78年バージョンは財津和夫さんが街中を歩き回ります。昭和も50年代になると自分の感覚では「現代」なんですけどね。緑の山手線電車、プラスチックの名札、明治チョコレートの看板…。映像を見るとレトロ感漂うのは不思議です。カメラを見ておばあさんが逃げ出していくのが可愛いですね。両手に大きな魚を持ったおじさんの表情の誇らしげなこと! 背後の森は明治神宮なのでしょうか。行き交う人たちの表情がいいですね。今を生きるすべての人々に向けた名曲の贈り物です。

『川』(久保田綾=サンディ・アイ)1978年8~9月
伊藤アキラ作詞、小林亜星作曲の今日の中では一番シリアス調の作品です。♪ひとつぶの水のしずくが ひとすじの流れに変わる そのときしずくの命はどこに…。自然をうたったようで、その実、人間社会の暗喩なんでしょうね。一人ひとりが集まって社会をつくる。そのとき個人の存在はどこにいってしまうのか。スチール写真の女性(久保田綾さん?)は、そんなことを問いかけているようです。二番の歌詞は放送の途中で確かいれかわりました。♪そのときあなたと 会わずにいたら そうして私が 追わずにいたら… が本来の二番で、今日放送されたのは三番の歌詞です。♪はるかなしずくは うねりにかくれ 振り向くことなく 海へと続く… こちらも今の年になると身にしみてくる歌詞ですね。スローモーションの川の映像が、水滴と川の関係を巧みに表現していて素晴らしいなあと思っていたら、最後は保津川の映像でびっくり!

『夏は来ぬ』(百合丘コーラス児童合唱団)1979年6~7月
79年まで飛びました。このかやぶきの映像はどこでしょうね。落ち着いたメロディに落ち着いた日本の風景がよくマッチしています。緑滴る山里の水の流れ、家族総出の田植え、水面に顔をのぞかせたカエルに黄色くゆれるきんぽうげ…。いいですねえ。最後エリが写っているので琵琶湖の近辺、余呉あたりの風景かなと思いますが、みずみずしい初夏の風情を堪能できる映像でした。

そんなわけで、ちょうど中学から高校にかけての映像をみることができて懐かしかったです。次回もこの時期の曲が多いので楽しみです。70年代も後半になると70年代前半のようなシュールさはなくなりましたね。70年代前半の奔放な作品ももっとみたいものですが、さすがに今回見つかったので打ち止めかもしれません。写真だけでも残ってないですかねえ。

|

« みんなのうた発掘スペシャル Vol.4、Vol.5 曲目リスト | トップページ | 弓削島 »

コメント

この時期は知ってる歌がいっぱいです。後にアニメでリメイクされた「切手のないおくりもの」や、最近ラジオのみで再放送された「風の歌」(アッコさんもやるなあ)などが登場しましたが、元祖版「切手のない」や「シンドバッドの船」、そして「巣立つ日まで」の映像は良かったでした。特に「巣立つ日まで」は、ドラマは見てませんでした(当時の夕方はアニメの再放送ばかり見てた)が、映像では、ドラマではメインとなる三人組(「サンバカ」と言ってたらしい)を差し置いて、田中らしき少女の可憐さが際立ってました。

投稿: マーチャン | 2012年4月11日 (水) 21時18分

映像を見る限り、田中さん(?)がヒロインで並んで歩く男性がヒーローですね。サンバカというとタイムボカンシリーズみたいです。ヤッター一号、二号がヒーロー、ヒロインという訳ではない点は共通しているでしょうか。もっともシリアスな曲調は新造人間キャシャーンの方が近い気がします。いろんな意味で70年代を感じさせてくれる作品ですね。

投稿: くじょう | 2012年4月16日 (月) 16時12分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121873/54263940

この記事へのトラックバック一覧です: みんなのうた発掘スペシャル 第三夜:

« みんなのうた発掘スペシャル Vol.4、Vol.5 曲目リスト | トップページ | 弓削島 »