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2012年3月28日 (水)

【みんなのうた発掘スペシャル】 第五夜 (Vol.4)

発掘スペシャルも最終夜となりました。今日は国会録画中継のため延期となったVol.4です。1978、79年の曲が中心ですので高校1、2年のころ聴いてたことになります。Vol.5と1、2年しか違わないのですが懐かしさは5割増ぐらいに感じました。この時期の1、2年って大きいですね。

映像はほとんど覚えてないのですが、今日見てなるほど、と思うものがいくつもありました。『道』の映像が自分的には収穫ですね。曲だけ聴いてたころと印象ががらっと変わりました。これはいいです!

そんなわけで、それぞれの感想を…

『わたしは「とうふ」です』 (熊倉一雄、東京放送児童合唱団、動画:田中八寿穂、1977. 8-9)
熊倉一雄さんのおどけた歌唱が楽しいお豆腐ソングです。昔(1963年~85年)NHKで放送していた「あなたのメロディー」の1976年度年間優秀作品の一つだとテキストに紹介されていました。作詞・作曲の藤井政重さんはお豆腐屋さんで、いつもみなれたお豆腐がある日とてもきれいに見えてこの歌をつくられたそうです。確かに豆腐への愛情が感じられる曲ですね。映像もこんなに可愛いものだったとは…。画質もよくてびっくりです。ちなみに『コンピューターおばあちゃん』も「あなたのメロディー」出身だとさっき知りました。

『北の旅』 (さとう宗幸、実写、1978. 8-9)
さとう宗幸さんがオホーツク沿岸を旅した記憶をもとにかかれた作品です。映像は大沼公園あたりでしょうか。今 目を閉じて思い出す 北の旅の日々を~♪ ポプラ並木、じゃかいも畑。緑したたる夏の北海道の風景。釧路から知床、網走、大雪、天売島と初めて北海道を長期旅行したときのことを思い出しますね。さとう宗幸さんの『夕顔の里』も発掘されているのですが、今回のスペシャルでは放送されませんでした。次回があることを期待したいです。

『だるまさんがころんだ』 (斉藤こず恵、イラスト:矢口高雄、アニメ:南家こうじ、1978. 8-9)
DVD-BOX2収録曲です。矢口高雄さんの「釣りキチ三平」みたいなキャラのインパクトが強いですね。一方でみんなのうたに39作を制作されている南家こうじさんの第1作でもあります。だるまさんがころんだ、さんしろうがわらった…の所で目まぐるしく動き回るキャラたちが南家さんアニメで、後年のパステル調ではないものの線の柔らかさがやっぱり南家さんですね。これをきくと子供のころ「だるまさんがころんだ」という遊びをしたのを思い出します。「写真」ともいいましたがで鬼が目をつぶって「だるまさんがころんだ」という間に少しずつ近づき、目を開けたら動かないという遊びで結構人気がありました。今の子供はそんなのやらないのでしょうねえ。

『大空から見れば』 (小椋佳、実写、1978.10-11)
アニメンタリー「マルコポーロの冒険」のエンディングテーマです。これもDVD-BOX2に収録されてました。「マルコポーロの冒険」好きだったんですけどね。これも例によってほとんど録画が残っていません。『大空から見れば』の映像が発掘されたのは幸いと言えるでしょう。空撮で残されたシルクロードの人々の姿。「マルコポーロ」のロケのときの映像だと思われますが、活気があってたくましさを感じさせてくれますね。夢だけが持つ 明日という武器で いつしか道を切り開いてる~♪ というさびとうまくマッチしています。踊りのシーンは後年のイレアイエを予感させますね。ちなみに、この歌は三番まであってみんなのうたで放送されているのは三番の歌詞です。一、二番をきいて三番をきくとまた格別ですね。

『夢みてるわけじゃないよ』 (高野宏峰、東京放送児童合唱団、動画:鈴木康彦、1978.10-11)
『グラスホッパー物語』に先立つこと27年。高見のっぽさん(高見映さん)作詞のもう一つのみんなのうた作品です。宇宙人に食事に誘われふるまわれたのは丸薬のような食事だけ。それを「夢のようだ」と表現するのは食事のときに叱られてばかりの子供の気持ちがわかるのっぽさんならではなのかもしれません。映像はまるで忘れていましたが、あんなにガミガミ言われたら宇宙人のところに逃げたくなるのも無理ないですね。これも発掘映像とは思えないきれいなアニメーションでした。

『北国放浪』 (森田公一とトップギャラン、実写、1978.12- 1)
阿久悠さんの五七調の歌詞を留萌出身の森田公一さんが切々と歌います。「北帰行」という北海道ローカルの30分番組の主題歌だとテキストに紹介されていました。海鳥が飛び交う映像は天売島でしょうか。留萌港から船で渡った記憶があります。懐かしいですね。くちびる凍る北風に 旅路の歌は凍えても 人恋う胸は赤々と 真っ赤な炎燃え盛る…♪ 二番の歌詞に厳しい自然を生きる北国の人たちの心意気を感じます。流氷の映像は先月見てきた知床と網走の風景を思い出させます。古来変わらず繰り返されてきた自然の営みなのでしょうね。

『ホロスコープ~あなたの星座~』 (榊原郁恵、動画:とこいった(堀口忠彦)、1978.12- 1)
干支、いろは、陰暦、三角関数…。みんなのうたで覚えたものは数々ありますが黄道十二星座はこの歌で覚えました。ポップな曲が登場する走りでもあったでしょう。星座ごとにキャラが登場する記憶はあったのですが、カードをめくる演出だったのは今日見るまで忘れてました。あんな少女マンガ風の女の子を堀口さんが描いてるのもびっくりです。乙女座ってあんな草食系男子のキャラだったんですね。手招きするさそり座とお相撲さんが飛び跳ねるいて座は覚えてました。そして当時ショックだったのがうお座。あれがぴったりだったとは…!

『6ちゃんがねころんで』 (熊倉一雄、動画:加藤晃、1978.12- 1)
熊倉さん、本日二回目の登場です。こういう歌によく似あう方ですね。6ちゃんがねころんで 3月3日にふねこいで…♪ 絵描き歌なのですが、録音テープしかないのでどんな絵だったのかすっかりわすれてました。なるほど、こんな絵だったのですね。たてたてよこよこクリームパンが足だったとは…。いたずら坊やがそのあとの絵を描いていく構成は巧みです。へのへのもへじがあっというまにどう恐竜になるのか、だんだん畑にごぼうが四本でどう魚になるのかも今日解決しました。

『道』 (広谷順子、動画:大井文雄、1979. 2-3)
これは国際児童年のためにつくられた作品だったのですね。さっきテキストを確認して知りました。そして大井文雄さんの動画であることも今日みんなのうたデータベースを見て初めて知りました。曲のイメージと大井アニメがどうつながるのか、にわかに想像できなかったのですが…。この道をこうやって歩くのも 君が幼い子供だからだ~♪ サイクリングカーに乗った青年。まっすぐに伸びる道。広がる青空。最初のシーンをみてすべて納得しました。この曲の映像は大井文雄さんをおいて他にないと。いやあ、これはいいですねえ。ぴったりです。『道』の印象がすっかり変わりました。今日一番の収穫といっていいでしょう。めちゃくちゃテンションあがりましたね!

『ビューティフル・ネーム』 (ゴダイゴ、動画:毛利厚&実写、1979. 4-5)
ご存じ国際児童年のテーマソングです。これも名曲ですね。実写とイラストを組み合わせた映像にはDVDで一足先に再会できました。このメロディーの作曲には苦労したそうで、何度も書き直したあげく録音の当日に譜面を忘れてきてスタジオで作り直して録音したという話を、たけかわさんがみんなのうた三昧だったかでされてました。ぶっつけ本番でつくったとは思えないような、乗りのいい楽曲で多分「何かが降りてきて」出来上がったのでしょうね。個人的には高校のときに洛西の山々を歩いた遠足の思い出と結びついています。

『まちぼうけ』 (秋吉久美子、動画:ほんだゆきお、1979. 4-5)
ある日せっせとのら稼ぎ…ではない『まちぼうけ』です。秋吉久美子さんのはかなげで浮遊感のある歌声が印象的です。秋吉さんというと花神の「おうの」のイメージが強いですね。コードネームのつけられない不思議な和声進行の曲によくあってるなと当時思ってました。映像がほんだゆきおさんのアニメーションと知って、これもイメージが湧かなかったのですが実際に作品をみて納得しました。これもぴったりです。

『進め!しんじ君』 (芹洋子、堀口忠彦、1979. 6-7)
親せきんちのしんじ君 生後まだまだ10か月~♪ かわいらしいアニメーションですね。ちっちゃな手と足を耳と瞳でしっかり世界に踏み出すしんじ君。大きなお目目が『雪祭り』の子供たちそっくりです。好奇心いっぱいの子供に育っていくのでしょう。ベビーベットの上でカラカラ回るメリーゴーランドが懐かしいです。今でも、回っているおうちがあるのでしょうか。

『今夜も眠れない』 (塚本美和子、少年少女合唱団みずうみ、動画:福島治、1979. 8-9)
1977年度アルゼンチン子供音楽祭の優勝曲です。このメロディに元フォーク・クルセダーズの北山修さんが詞をつけたとテキストに解説が載っていました。北山さんいわく「子供でも、やはり眠れないことがあるだろう」。そうかもしれませんねえ。寝なさいと言われて眠りたいのに眠れない。そんな子供の気持ちをうたった、これもやはり国際児童年ソングなのでした。それにしても福島さんのアニメーション怖すぎです。枕元にぬっと立っているフクロウの柱時計。寝室を横切る腕時計の大群…。夢に見そうで、よけいに眠れなくなっちゃいますね。

Vol.4はきれいなアニメーションが特に印象に残りました。Vol.3とVol.5が実写が多くて、間にアニメの多いVol.4をもってきてあったのでしょうけど、放送順が変わったのがやや残念でした。でも、本当に貴重な映像の数々、こういう機会がなければ再放送されなかったであろう曲の数々をきけて本当によかったです。50周年イヤー最高の贈り物、十分堪能させていただきました。映像提供者の皆さん、発掘担当者の皆さんに改めてお礼をいいたいと思います。本当にありがとうございました!

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コメント

いよいよ最後になりました。

この時期は、つい最近ラジオで再放送した「わたしは『とうふ』です」を始め、良く知っている作品が沢山有ります。

まず「だるまさんがころんだ」は、映像の一部を「釣りキチ三平」の矢口高雄先生が手掛けたと聞いていますが、久々に見て驚きました。まさか矢口ワールドが「みんなのうた」でも拝見できるだなんて。

そして「ホロスコープ」は、当時、人気アイドルだった榊原郁恵が歌うと知って興味が湧きましたが、映像はそれ以上にすごく、「みんなのうた」には珍しい超美少女が出てきて驚きました。そして私は「これを製作した『とこいった』とは誰だろう?」と思っていましたが、まさかあの堀口忠彦さんとはびっくりしました。堀口さんはこんな美少女も手掛けるとは。だが、後に郁恵さんが歌った「しあわせの歌」(これも堀口氏が手掛けたが、いかにも堀口風だった)の方がメジャーになってしまい、しばらく放送されなかったのは残念でした。もう少し早かったら、2011年元日放送の「新春SP」で郁恵さんの前で放送され、郁恵さんはおろか、ベッキーさんや井上順さんも驚いていたでしょう。

これで色々な曲を再拝見出来ましたが、まだまだ見たい歌は沢山有ります(「春のゆくえ」は特に!!)。また別な曲で再び放送して欲しいし、更に映像が提供される事を願ってます。

投稿: マーチャン | 2012年4月11日 (水) 23時54分

『ホロスコープ』の美少女キャラはびっくりしましたね。うお座のオネエさんの印象が強くてすっかり忘れていました。あの堀口さんが…と思うと同時に、「ゲゲゲの女房」で水木しげるさんが貸本漫画家時代に生活のためにペンネームを変えて少女漫画を描いてたというエピソードがあったのを思い出しました。映像作家たるもの、その気になれば美少女キャラの一つや二つ、サラサラと描くことができるのかもしれませんね。

歌手の皆さんや作詞作曲家のみなさん、映像作家のみなさんの自由闊達な芸を堪能できるところも、みんなのうたの魅力です!

投稿: くじょう | 2012年4月16日 (月) 18時35分

今月また放送されて再び視ました。「だるまさんがころんだ」はなんで100カウントが成立するのかがわからず、文字通りでたらめなのかと思ったらちゃんと理由があったのですね。「だるまさんがころんだ」をはじめとする文は全て十文字で一文読むと10カウント(小さいゃゅょはノーカウント)が成立するもので、それを10文読んだと。これは参考になりました。

投稿: 上越狂太(仮名) | 2013年10月30日 (水) 22時11分

上越狂太(仮名)さん

コメントありがとうございました。発掘スペシャルVol.4やってましたね。時々再放送してくれると嬉しいものです。「だるまさんがころんだ」は子供のころには10を数える割りとポピュラーな方法でした。ただ最近は遊びの中で10を数えるというシーンもなくなってきたので、意味不明な掛け声になりつつあるようです。

ちなみに関西では「坊さん(ぼんさん)が屁をこいた」「においだら臭かった」といういささか品のない方法で数を数えたりしてました。ウィキペディアによると、においだら臭いのは肉食をしたしるしで戒律を破った僧侶を揶揄する意味合いがあるらしいのですが、それにしても品がないのでみんなのうたには採用されていません。「アビニヨンの坊さん」は多分これの代用品だと思います。これも含めて「三四郎が笑った」以下のフレーズはみんなのうたオリジナルだったようですね。

投稿: | 2013年11月 6日 (水) 09時14分

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