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2012年5月10日 (木)

どんなジャンルを見るか?

前にテレビの視聴時間が減っていることを紹介しました(4月21日)。2012年度の学生の平均視聴時間は103分で2011年度に比べて16分の減少です(サンプル数は2012年が433人、2011年は380人)。次にテレビ視聴の中身をみてみましょう。

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番組のジャンル別に見るものに○、よく見るものに◎をつけてもらった結果は上のようになりました(2012年4月調査)。「よく見る」と「見る」の割合の合計が一番多いジャンルはバラエティで65%の学生が見ていることが分かります。次がニュースで57%でこの2ジャンルが50%を超えています。以下、ドラマ、映画、音楽、アニメが40%前後で深夜番組やスポーツが30%前後、ドキュメンタリーを見る学生は11%にとどまりました。

バラエティの人気が高い一方、ニュースを見る学生も半数以上います。テレビは娯楽の対象であるとともに情報源としても機能しているようです。ただドキュメンタリーのように社会性の高い情報に対する欲求は少ないように見えます。

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それぞれのジャンルに対する視聴の有無とテレビの視聴時間との相関係数を求めてみると上のようになりました。バラエティ視聴とテレビ視聴時間との相関が最も高く0.35に達しています。視聴時間との相関が高いということはバラエティを見る学生の方が見ない学生よりテレビ視聴が全体として長いことを意味しています。調べてみるとバラエティを見ない学生の平均視聴時間が1日73分であるのに対しバラエティを見る学生の平均視聴時間は117分でその差が44分に及んでいます。この値がバラエティを見ている時間の目安となるでしょう。

次に相関が高いのは深夜番組で視聴時間との間に0.28の相関が見られます。深夜番組を見る人自体は多くないのですが、見ている人はテレビの視聴時間が長くなる傾向があることを示しています。夜更かししてテレビを見ているからでしょうか。深夜番組を見る人と見ない人のテレビ視聴時間の差を求めると44分となりました。

他方、ニュースは見る人が多い割りに視聴時間との相関は0.11にとどまっています。5%水準で検定しても有意ではありませんので、ニュースを見る人と見ない人でテレビの視聴時間には統計的な違いはないものと考えられます。実際にニュースを見る人と見ない人の視聴時間の差を求めてみると17分となりました。ニュースを見る学生は多いものの見ている時間はわずかなようですね。

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以上は今年(2012年)のデータを用いた分析ですが、去年(2011年)のデータとの間でそれぞれのジャンルを見る割合の増減を求めると上のようになります(「見る」と「良く見る」の割合の合計の変化)。ほとんどのジャンルで見る割合が減っていることが分かります。特にバラエティとスポーツの減少が顕著です。ともに10ポイント程度見る学生が減ってしまいました。ニュース、深夜番組も7ポイント程度視聴割合を減らしています。

スポーツとニュースはもともとテレビの視聴時間に与える影響が小さいのですが、バラエティと深夜番組の影響は深刻です。この二つのジャンルの視聴者はテレビを長時間視聴する傾向が高いので、これらの視聴者の減少はテレビの平均視聴時間に大きな影響を与えることになります。2011年から2012年までの平均16分にもなるテレビ視聴時間減少の主因は学生のバラエティ、深夜番組離れであることを示唆する結果といえるでしょう。

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