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2013年4月 8日 (月)

ヘマグルチニンとノイラミニダーゼ

今回上海近郊で感染が広がりつつあるのがH7N9型ウイルスですが、このH7というのがヘマグルチニンのタイプで、N9というのがノイラミニダーゼのタイプを表します。Hは16種類、Nは9種類まで見つかってますので単純計算で144通りの組み合わせがあることになりますね。

ヘマグルチニンは赤血球凝集素という意味らしいですが、インフルエンザウイルスが細胞に取り付き、内部に食い込む「イカリ」の役割を果たします。もともとはH1、H2、H3が人間の細胞に取り付くイカリで、H5やH7は鳥の細胞に取り付くイカリです。だから前回流行ったH5N1ウイルスや今回のH7N9ウイルスは人間には感染しないはずなのですが、突然変異でヒトの細胞にも引っかかるようになったようですね。困ったものです。

イカリを引っ掛けて細胞内部に侵入を果たしたウイルスは、そこで自らの遺伝子(RNA)の複製を大量生産します。できたコピーを膜で包むと新しいウイルスの出来上がり。8時間で100倍に増えるという数字も出てました。

細胞の表面にポツポツ出て来たウイルスを細胞から切り離すのがノイラミニダーゼです。イカリの切断役ということになるでしょうか。ここでイカリを切断できないとウイルスが他の細胞に感染することができなくなりますが、タミフルやリレンザはノイラミニダーゼの働きを邪魔して増えたウイルスを細胞の表面に釘付けにしてくれます。これがタミフルやリレンザが効く原理ですのでウイルスが盛んに増殖している感染初期に飲むのがポイントとなるようです。

ちなみに、タミフルやリレンザはノイラミニダーゼの型を特に問わずに効くみたいですので、H5N1型だけではなく今回のH7N9型にも効くかもしれません。

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