【今月のうた】『桜の季節』他 (2014年)
今月も今日で終わりですね。相変わらず早いものです。『桜の季節』がなぜ8、9月のうたなのか、なぞが解けないまま終幕となってしまいました。繊細なピアノの伴奏とATSUSHIさんの歌声で別れの季節をうたいあげる正統派卒業ソングです。最近は9月卒業と秋入学のケースもちらほらありますし、海外ではそれが主流なのですが、やっぱり桜の季節ではないんですよね。
と思っていたらNHKコンクールの課題曲なのでした。Nコンは毎年秋なので季節感にこだわっていたら他の季節の曲は歌えなくなります。このNコンの事情がみんなのうたの慣習に優越した結果なのでしょう。いい曲は季節を問わずに流すという考え方もありかもしれません。
南の島の…といわれるとハメハメハ大王が頭に浮かびますが、こちらは軽快なリズムに乗ってココナッツ王子が登場します。ココナッツケーキを検索してみると真っ白なココナッツフレークがたっぷり乗った雪のようなケーキが出てきました。美味しそうですね。好物のレシピを人に教えたくなる気持ちも分からなくはありません。メッセージボトルとココナッツケーキが新しい縁を取り持ちました。ほんとは私の国でもAmazonでココナッツフレークが買えることは知らない方が幸せになれそうです。
『アスナロウの木』は不思議な映像ですね。実写なんですが、ブランコも学校も気仙沼の風景もミニチュアの映像のように見えます。トイカメラで撮ったみたいに加工してあるのでしょうか。明日へ明日へ自分で自分を育てて32mまで育ったアスナロウの木。そんな木になりたいものです。
『お月様と影ぼうし』は倍賞さんの穏やかな歌声に癒されます。お月様がお兄さんで影法師が弟という発想は浮かばないですね。二つがよりそうさまを兄弟になぞらえる発想は小説家の三浦綾子さんならではでしょうか。みんなのうたらしい作品です。
『桜の季節』
作詞:ATSUSHI
作曲:ATSUSHI/マシコタツロウ
うた:EXILE ATSUSHI
映像:中原恵一郎
『南の島のココナッツ』
作詞:勝誠二
作曲:勝誠二
うた:elli+katz+nory(エリカツノリィ)
編曲:勝誠二
動画:西内としお
『アスナロウの木』
作詞:水上不二
作曲:梅垣達志
うた:気仙沼市立大島小学校5-6年生、団塊の世代の唄
編曲:梅垣達志
映像:実写
『お月様と影ぼうし』
作詞:三浦綾子
作曲:合田道人
うた:倍賞千恵子
編曲:小六禮次郎
動画:西村緋祿司
初回放送:2014年8月
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コメント
「おーい宮崎」が2014年8~9月にラジオで再放送されましたが、
同時期(1970年8~9月)の「つり橋」「山のこもりうた」はラジオで再放送されたことがあるのですが、「ひとつおぼえの」のみ一度も再放送されておりません。
投稿: うい | 2023年3月27日 (月) 18時57分
1970年12月~1971年1月の「荒野の果てには」を歌われたザ・ニューフロンティアーズって何者なんでしょうか?
投稿: | 2023年3月27日 (月) 19時02分
>60年代にブラザース・フォア、PP&M、S&Gらが巻き起こしたフォーク・ムーブメント、その中心グループの1つキングストン・トリオの、完璧な英語歌唱、完璧なギター演奏、完璧なコーラスによるそっくりなコピーバンド、ザ・ニューフロンティアーズ(瀬戸龍介、吉川忠英、森田玄)
ということみたいですね。
https://tower.jp/item/2409242/THE-NEW-FRONTIERS-sing-THE-KINGSTON-TRIO
2008年に20年ぶりに再結成してアルバムをリリースしたそうです。
投稿: くじょう | 2023年3月27日 (月) 22時09分