西六郷少年少女合唱団創立60周年記念定期演奏会
今日は晴海のトリトンスクエアに西六郷少年少女合唱団の定期演奏会を聴きに行ってきました。創立60周年記念なんですね。おめでとうございます! お天気もよくて盛会でした。
第1部前半はたのしい歌・みんなの歌。みんなのうたナンバーからは『なんでもやるさ』『草競馬』『カナダ旅行』が演奏されました。ファンファーレや口で蹄の効果音を入れた『草競馬』の編曲が楽しかったですね。『カナダ旅行』も懐かしい曲です。テクシーとか言っても今の子供たちにはわからないかも…
第1部の後半は日本の民謡・わらべうた(九州編)。よく歌いこまれているようで、綺麗な響きが楽しめました。『いちでたちばな』は初めて聞きましたが元気な数え歌で、よく声が出ていたと思います。『かりぼし切り歌』は静かななかに力強さが感じられます。『おてもやん』のピアノソロはさすがですね。お見事です。『島原の子守唄』はアルトソロが聞かせどころでした。月が出た出た~♪の『炭坑節』は昔団地の夏祭りでエンドレスに流れていたものです。ダイヤモンドが欲しいなら~♪の節を聞くと、団地の一角の空き地に並んだ屋台やパチンコやスマートボール、手品のステージをみたりや景品のくじ引きをしたのが浮かんできます。手拍子を交えた演奏を聴きながら、そんなことを思い出してました。
第2部は日本の合唱曲。『ひとつの朝』は名曲です。1978年の課題曲だったのですね。『鮎の歌』は初めて聴きました。静かな渕や急流を遡る鮎の姿が修善寺、狩野川といった地名を織り交ぜて表現されていて、いい曲でした。『小鳥の旅』は流麗な作品です。そして『チコタン』。久しぶりに全曲を通して聴きました。三陸でおいしいエビやカニやタコを食べてきたばかりなので、一段と悲しかったです。打ち上げの席で初演時のメンバーの方にお話を伺う機会がありましたが、作曲の南安雄さんがバリバリの関西弁で指導されたおかげで、不慣れな関西弁を歌いこなすことができたということでした。今年の演奏もしっかり関西弁に聞こえたのはさすがです。
第3部は名曲をたずねて。『主よ人の望みの喜びよ』や『美しき青きドナウ』といった。クラシックの名曲の数々を楽しませてもらいました。チャイコフスキーの『夜明け』は初めて聞いたと思います。静かに夜が明けていく美しい曲でした。『トリッチ トラッチ ポルカ』は楽しいですね。アンコールはOB・OG40名ほどが加わっての大合唱でした。『若者の春の歌』が終わった直後に地震があってヒヤッとしましたが、震度3程度でそれ以上は揺れなくて一安心です。『阿蘇』は文字通りの大合唱で雄大なカルデラが目に浮かび鳥肌が立ちました。皆さん、楽しそうに歌ってらっしゃるのもよかったです。最後は『ぼくらの町は川っぷち』。60年分の大コーラスを堪能させていただきました。
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コメント
素晴らしい鑑賞記です!
例年そうですが、特に今年の『阿蘇』には感動しましたね。
また、来年お会いしましょう。
投稿: るんるん | 2015年5月 5日 (火) 03時13分
いいですねぇ...!
みんなのうたにハマって以来、児童合唱が好きになりました。 生の児童合唱が聴けるのはとても素晴らしいことですよね!
同世代ではさすがに誰もわかってくれないのですが(笑)
今回の定期演奏会では『鮎の歌』が披露されたそうですね。
僕は小学四年生の頃に合唱部のコンクールで歌ったことがあり、タイトルを見てとても懐かしく思いました。すごく難しい歌で、各パート苦戦していた覚えがあります。
よくもまあ、あんなに難しい曲を歌えたなあと思います。
西六のみなさんのレベルがそれだけ高かったのでしょう、いずれ生で聴いてみたいものです。
投稿: すぎ | 2015年5月 5日 (火) 13時56分
るんるんさん
「阿蘇」良かったですね。自然の雄大さにふさわしい迫力、これまで積み重ねた歳月が感じられる演奏でした。「阿蘇」の様々な姿を訪ねた日々はハーモニーという大きなテーマに取り組んだ年月だったのかもしれませんね。
投稿: くじょう | 2015年5月 9日 (土) 23時25分
すぎさん
『鮎の歌』うたわれたんですね。いいですねえ。瀬と渕とを繰り返しながら川を遡っていく鮎の姿が緩急を交えてうまく表現されている作品で気に入りました。苦難の末、上流にたどり着き次世代に生命をバトンタッチしていく鮎たちの姿に自らを重ね合わせながら歌った上級生もいるかもしれないですね。
投稿: くじょう | 2015年5月 9日 (土) 23時34分