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2015年9月25日 (金)

【再放送曲】『さっさか大阪』(1969年)

お国めぐりシリーズ第二弾、『さっさか大阪』を再放送してます。映像発掘曲ですが、すごく綺麗な映像でびっくりしました。1975年の特集で再放送されてたそうですから、それを家庭用ビデオで撮ってたものかと思ってましたが、もとの映像の方が見つかったのかもしれませんね。発掘プロジェクトによる映像というのはそういう意味なのでしょう。

♪ さっさか さっさか
♪ さっさか 大阪
♪ 町めぐり


「さっさか」と「大阪」が韻を踏んでいてリズミカルです。せっかちと言われる大阪人気質もうまく捉えてますね。1番は町めぐりです。「梅新」も「上六」も交通の要所で、「梅新」こと梅田新道交差点は東京から来た国道1号線と門司に向かう国道2号線のジャンクション、「上六」こと上本町六丁目交差点には名古屋や伊勢志摩に向かう近鉄大阪線の起点、大阪上本町駅があります。ついでに近鉄の本社も「上六」に置かれています。

これを梅田新道とか上本町六丁目とか言わずに「梅新」とか「上六」とかさっさか略していうところが大阪らしいですね。

2番は食べ歩きです。冷こて甘いイチゴ水を食べてからまむしのうな丼を食べるのは、順番が逆にような気がします。まむしがうなぎなのは想定内ですが、うな丼が150円なのは驚きですね。きつねうどんが50円の時代とはいえ安いです。焼き上がったうなぎの美味しそうなこと! きつねうどんを6杯食べるのなら、うな丼を2杯食べたいところです。

ちなみに串かつとかたこ焼きとかの今の大阪メニューの定番は登場しません。1969年当時はあまりポピュラーではなかったのでしょうか。

♪ さっさか さっさか
♪ さっさか 大阪
♪ 坂がない


3番の出だしですが、これはちょっと意表を突かれますね。確かに大阪の街は平らな市街地が広がっていて坂があるイメージではありません。「大阪なのに坂がないのはなぜか?」というブラタモリ的視点が突然盛り込まれるところが阪田寛夫さんの感性の鋭さでしょうか。

歴史的には天王寺あたりから北に伸びる上町台地だけが陸地で、その両側は海になっていました。東側の河内湾には段々土砂が流入して河内湖になり、やがて陸地になりました。西側は奈良時代にはまだ海でしたが室町時代の頃までには陸地が広がってきています。こうして生まれた陸地の部分が「坂がない大阪」なんですよね。

戦国時代になると上町台地の北端に石山本願寺が築かれました。この本願寺跡につくられたのが大坂城です。このあたりは台地の先端なので結構坂があります。この坂にちなんで「大坂」(はじめは小坂だったらしい)と名付けられたのでしょう。今でも上町台地近辺には坂がみられ、歌に出てくる地蔵坂もその一つです。例の「上六」近くで、かつては坂の上から西の海に沈む夕日がきれいにみえたことでしょうね。


『さっさか大阪』
うた:大阪放送児童合唱団
作詞:阪田寛夫
作曲:南安雄
映像:実写
初回放送:1969年6、7月

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コメント

はい、はい。
覚えていますよ。
映像の中にシャツ一枚(下着姿)のおっちゃんが登場していたような・・・?
大阪弁がふんだんに出てくる楽しい歌ですね。

投稿: るんるん | 2015年10月16日 (金) 18時12分

そうそう、シャツイチでバイクに乗ってウインクしているおじさんがいました。元祖クールビズだったのでしょうか。大阪の夏は昔から暑かったのでしょうね。

投稿: くじょう | 2015年10月22日 (木) 11時10分

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