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2015年9月 8日 (火)

『中国経済史』

イギリスとの対比で中国の本を読んでみました。殷や夏の時代から現代まで扱う射程の長い本ですが、中原から江南への経済重心の移動、王朝の盛衰につれて大きく人口が増減しつつも江南開発の進展に伴って全体として人口が増加してきたことが把握できました。

唐の律令兵制が遊牧国家に常時備えるには不向きで(農民を動員するので農繁期の動員が困難)、募兵制に切り替わっていったこと、そのために大量の資金が必要で商業の振興に次第に舵をきっていったあたりが興味深かったです。

唐宋革命で成立した宋では商工業が栄え、イギリス産業革命に600年先駆けて製鉄業も勃興しますが、このときの生産力増大は元明の騒乱で小休止し、清の時期の人口急増(1億→4億)によって吸収されたようです。現在の中国の人口の多さは宋の時代の経済開発に淵源を持つのかもしれませんね。

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