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2015年9月11日 (金)

『経済成長の世界史』

原題は「繰り返し起こる経済成長」で、宋の時代の経済成長と江戸時代の日本の経済成長をイギリスの産業革命と比較するのが主なモチーフです。

陰の主役はモンゴル帝国で、モンゴルの支配による悪影響を免れたユーラシア大陸の両端で経済成長の萌芽が見られたという構図がみてとれます。さらに日本の場合、協力の利益を引き出せる程度に強力で、アクター間の競争を妨げない程度に非力な中央権力(幕府)の存在がプラスに働いたようですね。

ヨーロッパの場合は中央権力は合従連衡の結果不在でしたが、アクター間の交易自体は戦争の継続中でも盛んで、それが分業の利益を引き出し得たようです。ただし、イギリスで見られたような政府系証券の発行で資金を調達する方法は、江戸幕府や清では見られず、その辺がイギリスに産業革命で先んじられた原因の一端であったように思われます。

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