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2018年3月22日 (木)

【再放送曲】『るんるんるん こな雪が』(1969年)



2018年4、5月のテキストが49年ぶりに判型が大きくなるということでびっくりしましたが、奇しくも49年ぶりに『るんるんるん こな雪が』が再放送されています。1969年4、5月のテキストからB5判になって有料化(70円!)されますので、B6判で無料配布されていた最後のテキストに載った曲ということになりますね。この幻の名曲の再放送を記念してテキストが大きくなったのでは…とか、想像が膨らみます。

♪ るんるんるん くるるん こな雪が
♪ まわりながら 街へきた

8分の6のワルツ風のリズムに乗って、こな雪が舞い降りてきました。ボタン雪ならしんしんとかドカドカになりそうですが、さすがにこな雪は軽やかですね。

こな雪の舞う様を「るんるんるん」と表現するのが独創的です。「くるるん」からの類推だと想像されますが、「るんるんるん」だとより楽しそうに感じられます。ウィキペディアによると1980年代に「ルンルン気分♫」といった形で「ルンルン」が流行したようですが、それよりは10年以上前ですし、「るんるんるん」と3つ重ねている点も同じではありません。それでも「るん」の持つ弾むような気分は共通しているのでしょう。

♪ るんるんるん くるるん こな雪と
♪ 窓をあけて 話しましょう


雪が降ってくると寒い寒いと窓を閉めてしまいがちです。現に昨日も、窓も閉め切って外の雪を見ながら震えてましたが、サトウハチローさんは違います。こな雪さんと窓を開けてお話しするんですね。2番では肩を組んで歩いたりもします。そうすると、こな雪さんは白いことばを弾ませて、楽しそうにゆれてくれたりするのです。

♪ うたがつぎつぎ うかびます
♪ 胸に軽く ひびきます


この部分はソロにオブリガートも入って、楽しいハーモニーがひびきます。ソロの方、うまいですね。ほんとにこな雪とお話ししてるみたいです。特に雪の日に聴くと心が暖かくなる名作です。

『るんるんるん こな雪が』
作詞:サトウハチロー
作曲:田中正史
うた:東京放送児童合唱団
映像:門田達美(ペーパークラフト)
初回放送:1969年2月

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コメント

粉雪の舞う音を「るんるんるん」とは考えましたな。「ルンルン気分」という言葉は1980年代に入って誕生、アニメ「花の子ルンルン」はその前の1979年開始でした。でもそれより前に似た言葉を作るなんて。

この回までテキストが「無料配布、B6判」ですか。「無料配布」とは知りませんでした。次の回の1969年4月は私が「みんなのうた」を見始めた時期であり、「イナレオタ」・「44匹のねこ」・「長崎めがね橋」・「春風のドライブ」、そして「あだ名のうた」と、私が知ってる曲が多数存在してました。妙な縁ですな。

この回の曲は、聞いた事がある「ついてないときのうた」、そしてブルコメの「ぶたが逃げた」があります。「ぶた逃げ」はYouTubeで聞いたものの、その後は消されました。NHKに出られたブルコメの「みんなのうた」ソングはこれだけですから聞きたいです。

いよいよ明日からセンバツ。総合は朝が休み、Eテレでは昼が休みです。夏同様辛い時期です。

投稿: マーチャン4 | 2018年3月22日 (木) 19時43分

マーチャン4さん

B6判テキストの無料配布は放送開始1周年の1962年4、5月号から始まったようですね。最初の1回だけはB6よりも一回り大きいサイズで、本棚に立てるとそれ以降のものから少しはみ出して見えます。私はのちになってヤフオクで手に入れたのですが、当時は希望者がNHKに住所を知らせると郵便で送られてきたそうです。このシステムが1969年2、3月まで続いて、翌月から書店で有料販売になったという流れですね。よく、7年も無料で送ってくれたものだと思います。

『ぶたが逃げた』は私も何かで聞きました。懐かしかったですね。多分、記憶にある最初の曲だと思います。69年の『鬼のねがい』も印象深いです。これが多分2番目に覚えている曲です。

投稿: くじょう | 2018年3月23日 (金) 14時38分

無理やりに(笑)「るんるんるん」関連で書かせてもらうと、同じ田中正史作品で忘れがたいのが、1968年6月放送、天知総子とNHK大阪放送児童が歌った「ぶんぬけた」です。今ではもう記憶している方はほとんどいないでしょうが、あの井上ひさし氏がただ一曲作詞した珍品で、「宇宙時代の幕開け」が時代のキーワードだった60年代後半にふさわしく、軽快なテンポと、はじけるような爆発的エネルギーに溢れていました。レコードはありませんが、音源も発掘されているようですし、埋もれさせるにはあまりにも惜しいので、せっかく「るんるんるん」が聴けたついでに、これも何とか生きているうちにお願いしたいものです。楽譜テキストは水星社旧版第10集に収録されています。

投稿: KPO | 2018年3月24日 (土) 11時38分

KPOさん

『ぶんぬけた』は音源を聴く機会がありました。天地総子さんのハイテンションな歌声が大変印象に残っています。時間も空間も踏み抜いて、天の川から光の噴水が吹きあがらせるにはあれぐらいのパワーが必要なのでしょう⛲️ 谷川俊太郎さんの作詞だと言われても信じそうですが、井上ひさしさんの作品なんですね。なんとなく自由に海原を駆け巡るひょっこりひょうたん島のテイストも感じられます。ちなみに『モーニング娘。のひょっこりひょうたん島』なんて曲が2003年に放送されてますので、井上ひさしさん作詞の作品は2曲ということになります。

投稿: くじょう | 2018年3月25日 (日) 23時58分

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