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2021年2月20日 (土)

【再放送曲】 『一週間』 (1963年)

『一週間』の再放送をようやく聴けました。らじる☆らじるだと綺麗に聴けるのですが、「みんなのうた」は聴き逃しサービスの対象外なので、放送を待ち構えてないと聴けません。昔、ラジオの前で放送を待ってたのを思い出して懐かしかったですが。

 ♪ 日曜日に市場へでかけ
 ♪ 糸と麻をかってきた

ロシア民謡らしい、軽快なイントロに乗せてボニージャックスの歌声が流れてきました。さすがに声が若いですね。裏拍の手拍子やイェヘーイ!といった掛け声も入って大変賑やかです。

1番の日曜日をトップの西脇さん、2番の月曜日、火曜日をセカンドの大町さん、3番の水曜日、木曜日をバリトンの鹿島さん、4番の金曜日、土曜日をベースの玉田さんのそれぞれソロでリレーして、5番を全員でコーラスという構成もうまいですね。あっという間に一週間が過ぎていきました。

5番で「これが私の一週間の仕事です」と堂々と宣言している割には、お風呂に入っておしゃべりしてるだけで何にも仕事してないのでは? という疑問が以前からあったので、この機会に少し調べてみました。

外国曲の場合、原詞を調べてみるのが、こういう場合の定石になります。こちらのサイト(http://www.worldfolksong.com/sp/songbook/russia/week.htm)に原詞と翻訳が載ってるので見てみますと、思いのほか原詞に忠実な歌詞だと分かりました。もちろん、若干の違いはありまして、日曜日に買ってくるのは「紡錘と麻屑」となります。紡錘というのは糸を巻き取る軸のことで、麻屑から繊維を引き出しで糸をつくるのでしょう。Wikipediaの「紡錘」の項にはこんな写真が載っていました。

1bc73f58684b4db4ab60f2a801d17aa9(Wikipedia より)

月曜日に焚くの「バーニャ」というは「ロシア式蒸し風呂(サウナ)」のようです。原詞でも月曜日に焚いて火曜日に入ったとありますから、月曜日の夜遅くまで糸紡ぎの仕事をして、深夜に蒸し風呂を焚いて日付けが変わってから入ったのかもしれません。19世紀の歌だそうですから、サウナに入るのは週一回だったのかもしれないですね。お疲れ様です。

水曜日に会ったのは「私の愛しいあなた」です。原詞の5番にはЕмелька(エメーリカ)という名前が出てきます。水曜日の夜に恋人が訪ねてきて木曜日に見送っていきました。みんなのうたバージョンでは、無難に「ともだち」になってますね。水星社のテキストに「楽団カチューシャの了解により歌詞の一部を変更してあります」とあるのはここのことかもしれません。週末ではなく水曜日に来るのは、木曜日が休みのお仕事なのでしょうか。

金曜日は「糸を紡いだり巻き取ったり」はしません。金曜日はしないとわざわざ言ってるので、他の日は糸紡ぎをしてるのでしょう。火曜日も未明に蒸し風呂に入って、昼間は普通に働いてるのでしょうし、木曜日も恋人を送ったあと仕事してるのでしょう。それで日曜日に買ってきた麻屑を糸にかえて、次の日曜日に市場に行ったときに売るんじゃないでしょうか。市場も日曜日だけ開いてるのかもですね。

で、土曜日はといいますと、翻訳サイトによって少しずつ訳が違うのですが、どうも「亡くなった人を供養する」ということのようです。いきなりシリアスになってちょっとビックリですね。最近亡くなった人を追悼するのか、ご先祖を供養するのかによってもニュアンスは違ってくるのですが、亡くなった人の想い出話をしてすごすのを、みんなのうたバージョンでは単に「おしゃべり」と表現しているようです。

もっとも、こちらのサイト(http://ezokashi.opal.ne.jp/r_njedjelika.html)では「供養する」が三人称複数になっているので「自分以外のみんな」が供養しているととれるとなっています。ロシア正教では土曜日が安息日とされているようなので「(自分は違うけど)みんなは供養して過ごしているの」ということなのかもしれませんね。

かくて、金曜日と土曜日は休んでいるっぽいですが、日曜日は市場に製品販売と材料の仕入れに出かけて、月曜日から木曜日は糸紡ぎをしてるようですので、週5日が「一週間の仕事」ということになりそうです。ご苦労様です!

 ♪ チュリャチュリャチュリャチュリャチュリャチュリャリャ…

『一週間』
作詞:楽団カチューシャ
作曲:ロシア民謡
うた:ボニージャックス
編曲:若松正司
アニメ:グループクレアート
初回放送:1963年4、5月

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コメント

2017年4~5月にラジオで再放送された「春のロンド」と
同時期ですね。
「春のロンド」は1967年4~5月にも放送されたそうですが…。

投稿: うい | 2021年2月21日 (日) 16時36分

『春のロンド』も1963年4、5月が初回放送でしたね。当時のテキストによると水曜日の歌だったようです。

ちなみに
月曜日は『一週間』で
火曜日は『ひので号の歌』
水曜日は『春のロンド』で
木曜日は『河は呼んでいる』
金曜日は『赤い河の谷間』で
土曜日は「たのしいうた」枠

テュラテュラテュラテュラテュラテュララ〜
テュラテュラテュラテュラテュ〜ラ〜ラ〜

投稿: くじょう | 2021年2月22日 (月) 14時12分

「みんなのうた」関連レコードでは聞いた事はありますが、オリジナルは初めてです。

放送された1963年では、大晦日の「紅白」にもボニーが出演し、この曲を歌いました。この映像は現在も残っております。
(なお2年後の「紅白」でもボニーが出演、「手のひらを太陽に」を歌ってる)

ところで、私は小学生の時にこの歌を知りましたが、歌詞は大きく異なり、「日曜日はにこにこおきて~」「月曜日は元気に~、火曜日は漢字の稽古~」「水曜日はスイスイ走り~木曜日は問題解いて~」「金曜日は気ままに暮らし~土曜日はドリルの~」と、曜日のだじゃれと勉強で構成されてました。こういう歌詞もあるんです。

投稿: マーチャン | 2021年2月22日 (月) 23時05分

その替え歌、聞いたことありますね。小学校で歌ってたのかも。

替え歌をつくりやすい曲でいろいろあるみたいですが、名古屋めしバージョンが可笑しかったです。味噌カツや天むすやきしめんが並ぶのは想像がつきますが、合いの手が

うみゃうみゃうみゃうみゃうみゃみゃ〜

と入るのが笑ってしまいました!

投稿: くじょう | 2021年2月23日 (火) 20時29分

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