« そして「みんなのうた」は生まれた 第2弾 | トップページ | 真っ白 »

2021年3月14日 (日)

そして「みんなのうた」は生まれた #3 山口さんちのツトム君

特番第3弾は『山口さんちのツトム君』(1976)でした。「みんなのうた」開始15周年の曲になりますね。当時、私は中学2年だったのですが、この歌が流行っていると聞いて記念に録音してみようと思ったのが、「みんなのうた」の録音を始めたきっかけでした。そんなわけで、私の「みんなのうた」コレクションの1曲目は『山口さんちのツトム君』です。ちなみに2曲目は『遠い風紋』(1976)、3曲目は『ゴクロウサン』(1976)…と以下延々と続いています。

作詞、作曲のみなみらんぼうさんは、散歩の途中で曲を思いついて、急いで帰ってこたつの上に座ってギターを奏でて、すぐにできたとおっしゃってましたね。今朝の朝日新聞のbe版にも同じ内容の記事が載っていました。こちらは読者に好きな「みんなのうた」を訪ねたアンケートの記事ですが、『山口さんちのツトム君』は5位にランクインしてましたね。1位は『大きな古時計』(1962)、2位は『ちいさい秋みつけた』(1962)、3位が『手のひらを太陽に』(1962)と、おそらく読者の年齢層を反映して60年代の曲がずらりとならぶ中で、トップ10の中では唯一70年代後半の曲としてランクインしてました。すでに大人に近い年齢層になっていた皆さんにとっても思い出の深い曲であったようです。

みなみらんぼうさんはさらに15年経って、「みんなのうた」30周年の記事を書くに際して、歌のモデルは自分だということに思い当たられたそうですね。中学1年生のときに37歳で突然お亡くなりになったお母さんの記憶…。それが、この作品に投影されてすらすらとうたが生まれてきたと、いうことだったようです。「母が力を貸してくれたのかも」とbeの記事ではおっしゃっています。最初にできたのは1番と2番だけで大事にしていたプラモデルが雨で濡れているシーンで終わっていたのですが、それでは寂しいのでママが帰ってくる3番がつくられたのだそうです。合わせてプラモデルの方も三輪車になったと1976年8-9月のテキストに書いてありました。

この76年のテキストにはすでに、ヒットした理由をあれこれ考えてるなかで「スリップがチラッと見えるのがいいんだよ」という話が出てきています。個人的にはスリップだとも思わずに見てたのですが、言われてみると確かにスリップですね。サブリミナル効果でユミちゃんの魅力を高めていたとすると、田中ケイコさん恐るべしです。「ユミちゃん」という名前は、このときはわからなくて『ユミちゃんの引っ越し ~さよならツトム君~』(1976)で判明するのですが。今日の番組では曲をきいてすぐに絵が浮かんだと田中さんがおっしゃってましたね。ご自分と好きだった男の子を投影して作画されていたようです。うたの作者とアニメーターの方がご自分の分身として制作されていたところに、多くの人が共感した理由の一つがあったのでしょう。

 

|

« そして「みんなのうた」は生まれた 第2弾 | トップページ | 真っ白 »

コメント

最新テキストに愛読者プレゼントとアニメーションシールがあります。『山口さんちのツトムくん』も2枚。楽しいですね。

投稿: 小野寺満 | 2021年3月17日 (水) 11時56分

小野寺さん

お久しぶりです。お元気でしたでしょうか。最新号のテキスト、さっき電子版で購入しましたが、シールの付録は電子版でもらってもしょうがないですね! こんな付録は60年目にしてはじめてかもしれません。売り切れる前に紙版も買っておくことにしましょう。

投稿: くじょう | 2021年3月21日 (日) 01時17分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« そして「みんなのうた」は生まれた 第2弾 | トップページ | 真っ白 »