公開中止
「みんなのうた60フェス」公開中止の連絡が来ました。一応、申し込んであったのですが、緊急事態宣言とか出る状況では、しょうがないですね。70周年フェスは行けるといいなあ
「水星社テキスト 「みんなのうた1」入手」の記事にコメントを頂いているすぎさんの紹介で、『みんなのうた絵本1』(2006)を買ってみました。『誰も知らない』(1961)と『四人目の王さま』(1967)のイラストと歌詞を載せた絵本です。
『誰も知らない』のカラーイラストが載っているのが貴重ですが、白黒のアニメーションと見比べると色のついている部分の明るさが違ってますので、後から色をつけたものと思われます。
この絵本がもっと貴重なのが、13ページ目に『誰も知らない』の作画を担当された和田誠さんが書かれた「「みんなのうた」が始まったころ」という文章が収録されているところです。この文章で『誰も知らない』のアニメーションにまつわる謎がかなり解明されます。
これによると、『誰も知らない』の制作過程は2段階だったようですね。最初の段階は「みんなのうた」の放送開始前に和田さんが後藤田純生さんに「どのくらい急いで作れるかテストしてみてくれ」と頼まれて大急ぎでつくった「かなり雑なもの」だったそうです。でも、これでいけそうだということで本番用に「もっと丁寧なもの」を作ったのが第2段階になります。これが61年4月の「みんなのうた」第一回に放送されたバージョンだそうです。
それから30年以上たって、記念番組で第一回が放送されるということで和田さんが楽しみにされていた所、「流れたのは何とテスト版」だったということでした。NHKに苦情をいうと「これが第一回分と記録されています」という返事だったそうです。「DVDにもテスト版が収められたんです」、とありますからユーキャンのDVD第1集に収録されている「和田版A」がテスト版ということになりそうです。
ユーキャンのDVDは2004年の発売ですから、2003年の「なつかしのみんなのうた」でもおそらく「和田版A」であるテスト版が放送されたのでしょう。
ところがです。「ところが最近になって本番に使われたフィルムが見つかりました」と和田さんは書いてらっしゃいます。2006年5月の本に収められた文章ですから、2004年以降、2005年か2006年のことだったのでしょう。「この本に出ているのが正式な絵です」とありますから、このブログでは「和田版B」と呼ばれているバージョンが1961年の本番バージョンであったと考えられます。
2006年の「なつかしのみんなのうた」は結局私の所では録画されてないのですが「和田版B」が『誰も知らない』として放送されていた可能性が高そうですね。この「和田版B」の発見以降、NHKの記録の方も修正されて1961年の放送画像として「和田版B」の画像が公式HPで紹介されているということだと思われます。
そんなわけで「和田版B」(1961年の本番バージョン)発見以前に制作されたユーキャンDVDは貴重ではあるけれども誤りで、残っていた音声の3番を切断して無理に映像に合わせたバージョンだったということになりそうです。1965年には「和田版B」が再放送されたのでしょう。
これでかなり解明されましたが、水星社第1集のミミズの体操と中原版の存在が謎として残ります。和田さんのテスト版は3番を含むフルバージョンだったのか。後藤田さんはのちに「みんなのうた」アニメーターのもう一人の柱となる中原収一さんにも番組開始前にテスト版の制作を頼んでらしたのか。
それにしてもテストの段階で「もう一度歌いましょう」というテロップを入れた合体版まで作る必要はなかった気がします。この合体版は何だったのか。NHKに「和田版A」が第一回とする記録が残っていたのは単なる間違いだったのか、それとも61年4、5月のクールに合体版が放送された日もあって、そのため「第一回」として伝承されるようになったのか。想像は膨らみますが、確たることは現状ではこれ以上は分からないですね。
そして「みんなのうた」は生まれた♯4は『WAになっておどろう 〜イレ アイエ〜』(1997)でした。みんなのうた、最初のロングバージョン曲ですね。『チュンチュンワールド 〜おげんきたいそう〜』(1994)のようなセミロング曲は一部あったものの、5分の番組枠で1曲だけ流すフルロングバージョンはこの曲が初めてでした。
最初にこの曲を聴いたときの衝撃は今でも忘れられません。いい曲だけど、妙に長いな、まだ続くんだとか思いつつ聴いていたのですが、曲が終わると同時に番組のエンドロールが出て唖然としてしまいました。「1曲! 1曲しかやんないんだ! こんなことがあるんだ!!」 ある意味、天地がひっくり返るような衝撃を受けたものです。今でこそロングバージョンは当たり前で、当時もつづいて『さとうきび畑』(1997)、『雨のちスペシャル』(1997)、『僕は君の涙』(1998)といったロングの名曲が次々に放送されて、すっかりお馴染みになったものの、やっぱり最初の1曲の衝撃は大きかったですね。
今日の番組ではロングバージョンの出現について、当時のプロデューサーの中原恵一郎さんが、CDの登場で4分を越えるシングル曲が普通になり、みんなのうたでも枠をいっぱいに使ったスケールの大きい曲を提供したかったといったことを話してらっしゃいました。CDの普及がロングバージョン出現の背景にあったのですね。初めて知りました。
そういうタイミングで角松敏生さん(長万部太郎さん)が、みんなのうたに関心を持たれているという話があって、中原さんと話をされるうちに「現代版ブラジリアンビートの盆踊り」曲を作ろうという構想が固まってきたようです。ブラジリアンビートの盆踊り! 確かにそんな曲といえるでしょうね。
テキストに踊りの振り付けが載ったのもこの曲が最初のようです。長野オリンピックの閉会式で皆が踊っていたのはなかなか感動的でした。その後、『パプリカ』(2019)に至る「踊るみんなのうた」の系譜はこの曲に始まると言ってもいいでしょう。
♪ 苦しいことがあればもうすぐ
♪ 楽しいことがあるから信じてみよう
角松敏生さんが、いじめにあっていたころの自分に贈るつもりで書いたという歌詞は、今改めて聴いても心に響くものがありますね。苦しいことがあればもうすぐ、楽しいことがある…、そういってみんなで踊れたら、本当にいいのにな。今日、世界の人がマスクもしないで楽しそうに踊る映像を見ながら痛感してしまいました。
この「踊れない時代」のみんなのうたとして制作されたのが『こんど、君と』(2021)だと言えそうです。次回4月24日14時〜放送の♯5は『こんど、君と』の制作秘話が語られます。期待して待たせてもらいましょう。
みんなのうた、60歳おめでとうございます!
生放送なので井ノ原さんも林田さんも結構嚙んでますね。LIVEらしくていいですねえ。
最初はみんなのうたの誕生日にちなんで「誕生日ソング特集」。こういうのはあんまりなくていいです。
『虫歯のこどもの誕生日』(1978)
『お誕生日おめでとう』(1988)
『ハピハピ バースディ』(2001)
が紹介されてました。『お誕生日おめでとう』は好きな曲なのですが、こういった特番で紹介されたのは初めてじゃないでしょうか。『ハピハピ バースディ』も久しぶりに聞きましたが、やっぱりグッときますね。
「視聴者思い出セレクション」でもいろいろかかってました。
『はじめての僕です』(1976)
『アスタ・ルエゴ ~さよなら月の猫~』(1977)
『しあわせのうた』(1984)
『月のワルツ』(2004)
『ぼくはおもちゃ』(2020)
『月のワルツ』の映像が途中で切れてスタジオに切り替わってましたね。林田さんがあやまってました。それにしても『月のワルツ』がもう懐かしい曲なんですよねえ。17年たってますから、当然そうなのですが。『ぼくはおもちゃ』は生歌唱されてました。これは去年の12月に聞いてた曲なのですが、もう懐かしい感じがするから不思議なものです。
YouTuberコバソロさんとのコラボというのは、定番の曲を新鮮な感じで歌ってくれていていいかもしれないですね。
『こんど、君と』(2021)の小田さんが歌うスペシャルバージョンもよかったです。でも、これは放送バージョンの回想シーンが小田さんのシーンの代わりにカットされてますから、やっぱり放送バージョンの方がよいかも知れません。よく「みんなのうた」の記念すべき第1曲は…というセリフが聞かれますが、還暦を迎えた「みんなのうた」の記念すべき第1曲はこの曲になるんですね。いろいろ大変な中に少し希望が見える。そんな曲が還暦第1曲になっているあたりに今という時代が色濃く投影されています。でも、それがみんなの気持ちに寄り添ってきた「みんなのうた」というものものなのでしょう。
映像に特徴のある曲や著名な人が映像を手掛けた曲として
『DOOR』(2018)
『かいじん百面相』(2015)
『誰も知らない』(1961)
『チムチムチェリー』(1966)
『ポケットの中で』(1986)
『それがボクのおとうさん』(1997)
『笑顔』(2003)
が紹介されてました。『DOOR』はあとで録画を見返してみましたが、確かにすごいシュールな映像ですね。『笑顔』については新海誠さんのインタビューが紹介されてました。デジタルを使った背景描写に挑戦してみた作品だったということです。確かにそんな感じはありますね。
さらに深く知りたい「みんなのうた」では
『ビーフストロガノフ』(2014)
『29Q(にくきゅう)のうた』(2014)
『とろろおくらめかぶなっとう』(2016)
『鉄塔』(2019)
が登場しました。『鉄塔』は写真が見事で「鉄塔 武蔵野線」という映画を思い出すモチーフで好きでしたね。
お誕生日のお祝いメッセ-ジに関連して
『リングアベル』(2016)
『メトロポリタン美術館』(1984)
『ただ今 しあわせ』(1990)
も流れていました。大貫妙子さんの「長生きしてください」というコメントはちょっと受けました。確かに長生きしてほしい番組ですね。中井貴一さんが出てきたので『ありがとう さようなら』(1985)かとおもったら、『ただ今 しあわせ』だったのは嬉しいサプライズでした。これもあまり紹介されない曲なのでよかったです。
最後は「思い出セレクション」の続きが時間までで
『算数チャチャチャ』(1973)
『こだぬきポンポ』(1983)
『ベスト・フレンド ~Best Friend~』(1992)
『以心伝心しよう』(1993)
がかかってました。『ベスト・フレンド』はSMAPが歌った曲として著名ですが、筒美京平さんの作曲でもあるんですよね。最後は『以心伝心しよう』。いいですね。これからも以心伝心していきたいという番組側の意気込みの表れでもあるのでしょうか。
次の特番は「そして「みんなのうた」は生まれた」♯5、♯6で
4月17日(土)Eテレ 15:00-15:10 ♯5 「WAになっておどろう ~イレ アイエ~」
4月24日(土)Eテレ 14:00-14:10 ♯6 「こんど、君と」
になります。
さらに「みんなのうた60フェス」が
5月8日(土)総合 19:30-20:43 で生放送で行われます。観覧募集も行われてますので、応募してみましょうか。
今回も盛りだくさんな内容で沢山の曲が紹介されて楽しかったです。とはいえ、当然のことながら紹介されない曲の方が全然多いので、放送が終わってからさっきまで録画を見返しながら「一人みんなのうた三昧」をやってました。最近の曲からさかのぼってみてたのですが、余裕で2000年までいきつきませんでした。考えてみれば、今世紀に入ってからでも20年、みんなのうたの歴史の3分の1を占めてるんですよね。1991年が折り返し点ということに気が付いて、改めて60年の長さを実感しました。大貫さんではありませんが、これからも長生きしてたくさんの良い曲を聞かせてほしいですね!
いきなり『北風小僧の寒太郎』で始まりましたね。こちらもLIVEのようです。ジャスト60年ですからLIVEでやってくれるのがありがたいです。
さしあたり歴史ということで、少しずつ紹介されました。
『おお牧場はみどり』(1961)
『クラリネットこわしちゃった』(1963)
『北風小僧の寒太郎』(1974)
『山口さんちのツトム君』(1976)
『コンピューターおばあちゃん』(1981)
『アップル パップル プリンセス』(1981)
『一円玉の旅がらす』(1990)
『さとうきび畑』(1997)
『りんごのうた』(2003)
『手紙 ~拝啓 十五の君へ~』(2008)
『太陽と月のこどもたち』(2017)
『アップル パップル プリンセス』が出てくるのがちょっといいですね。『太陽と月のこどもたち』はV6つながりでした。
「映像がすごい」のコーナーでは
『誰も知らない』(1961)
『勇気一つを友にして』(1975)
『南の島のハメハメハ大王』(1975)
『ぼくはくま』(2006)
『かいじん百面相』(2015)
『トゲめくスピカ』(2019)
が紹介されていました。最近の曲は絵がきれいですよねえ。『かいじん百面相』は石丸幹二さんがスタジオで生演奏(生演技)されてました。『太陽と月のこどもたち』の出演経緯を井ノ原さんが話してらっしゃいましたが、うたの収録時にはどのような映像がつくか全然知らされなかったそうですね。「放送を楽しみにしてください」と言われたそうです。
「歌手がすごい」のコーナーでは
『赤鬼と青鬼のタンゴ』(1977)
『ミスター シンセサイザー』(1980)
『北風小僧の寒太郎』(1981)
『ありがとう さようなら』(1985)
が紹介されました。若かりし頃のタモリ氏の写真がうつってましたね。
「広がりがすごい」のコーナーは
『ねこふんじゃった』(1966)
『WAになっておどろう ~イレ アイエ~』(1997)
『大きな古時計』(2002)
『おしりかじり虫』(2007)
でした。『ねこふんじゃった』は出典が不明な曲だったんですね。
そのあと石丸幹二さんが『切手のないおくりもの』をジャズバージョンで歌ってらっしゃいましたが、これはとても素敵でした。バラード風の朗々とした歌声でまた違った魅力がありましたね。
森山直太朗さんの『高校3年生』(2001)の弾き語りも素敵でした。皆さん、さすがに歌がうまいですねえ。
1961年4月3日の「みんなのうた」放送開始から、今日でちょうど60年になりました。おめでとうございます! なかなかないような長寿番組ではないでしょうか。
ニュースとか天気予報とかを除くと「NHKのど自慢」が1953年3月からで68年というのが一番長そうです。「きょうの料理」が1957年11月からで63年半、「おかあさんといっしょ」が1959年10月からで61年半で少し先輩、「連続テレビ小説」が1961年1月1日からでほぼ同期ということになりそうです。ちなみに最初の連続テレビ小説はクロニクルによると「伊豆の踊子」でした。
クロニクルのデータでは「みんなのうた」の初回放送は1961年4月3日(月)18:00-18:50、「こどもの時間」という枠内で「 進め!ヒデヨシくん(1) みんなのうた ふしぎな少年」と並んで放送されたようです。初回放送の時間帯は
(18.30)みんなのうた
歌 楠 トシエ
東京少年合唱隊
とありますので18:30-18:35だったと思われます。この時間になったら改めて初回放送に思いを馳せてみたいですね。
楠トシエさんが先に書いてあるということは、記念すべき1曲目は『誰も知らない』だったかもしれないのですが、どなたかの記憶で確認する必要がありそうです。この放送順だと2曲目が東京少年合唱隊で『おお牧場はみどり』になりますね。
で、今日はまず総合テレビ13:50〜14:50の「土曜スタジオパーク」で「『みんなのうた60』特集」ゲスト、井ノ原快彦、石丸幹二で放送されます。
そしてEテレ19:00〜19:55に「みんなのうた60 生放送~バースデースペシャル!~」が放送されます。1日に2つも1時間近い特番が放送されるなんてすごいですね! NHKの力の入れ具合がわかります。ゆっくり楽しませていただきましょう!
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