2018年8月18日 (土)

【再放送曲】『瞳を閉じて』(1976年)



発掘プロジェクトで映像が見つかったおかげで、テレビでは42年ぶりの再放送となりました。ラジオは1996年に20年ぶりに再放送されてますし、初回放送時にカセットテープに録音して繰り返し聴いてますので、馴染み深い曲ではあります。

♪ 風がやんだら 沖まで船を出そう
♪ 手紙を入れた ガラスびんをもって


ミソドミファソソ〜と跳躍の多いメロディですね。荒波に翻弄される小舟の姿が目に浮かびます。発掘された映像では奈留島の風景が使われていました。青い海と白い灯台が印象的です。

♪ 遠いところへ行った友達に
♪ 潮騒の音がもう一度届くように


切なく盛り上がるメロディに、この部分は亡くなった友達にメッセージを送ろうしているのだと長い間思ってました。でも今年NHKアーカイブスで再放送された『新日本紀行〜歌が生まれて そして〜』(1976年)を見て、そうではないことを知りました。高校を卒業して島を離れた友達に送るメッセージだったんですね。



ウィキペディアにも経緯が載ってますが、長崎県五島列島の奈留島の高校生が校歌をつくってほしいと『オールナイトニッポン』に投書したのがきっかけでできた曲なのだそうです。卒業生の多くが集団就職などで島を出てバラバラになっていく話をきいた荒井由美さんが、この詞を作ったということでした。「島を離れた人たちが口ずさめるように」「島の風景を念写するように思い浮かべながら」つくったとのちに語ってらっしゃいます。

映像では島の風景が次々と映されていきます。小さな教会、波止場、道端の商店、そして真っ青な海。奈留島には今年、世界文化遺産に登録された江上天主堂があって新日本紀行では紹介されてますが、みんなのうたの映像ではもっと小さな教会が映っています。

みんなのうたバージョンに出てくるスイカの並んだ商店や海で泳ぐ子供は新日本紀行にはでてきません。発掘映像を最初見たときは、新日本紀行の映像の使い回しかなと思ったのですが、別にもう一度ロケに行ってるようですね。新日本紀行は1976年3月、卒業式の頃のロケと言ってましたが、みんなのうたの方は店頭にスイカが並び子供が海で泳ぐころ、おそらく1976年7月のロケかと思われます。短期間にはるばる2回も奈留島までロケに行くとは、NHKも気合いが入ってますね。

♪ 海の碧さをもう一度伝えるために
♪ 今瞳を閉じて


本当に青い海が印象的です。最初に手紙を書いた藤原さんは「教室の窓際の席からコバルトブルーの海が見える」とおっしゃってました。海の青さが島の皆さんの誇りでもあるのでしょう。

『瞳を閉じて』は結局校歌にはならずに愛唱歌として歌い継がれているそうです。校長先生が「運動部の対外試合でこれを校歌として歌うのは…」とおっしゃってましたが、それも分かる気がします。今ならこの曲が甲子園で流れたりすると全員で合唱しちゃいそうな気もしますが、当時は難しかったのでしょう。それでも愛唱歌として歌い継がれているのは、ユーミンが念写した島の風景が島の皆さんの心を打ったからなのだろうと思います。

1988年のNHK九州特集では『瞳を閉じて』の歌碑の除幕式にユーミンが駆けつけるシーンが紹介されていました。地元のブラスバンドの演奏を聴きスピーチをしながら涙を流すユーミン。作者の手を離れ、島の人たちの心に根付いた歌の力を実感してのことでしょうか。

曲の最後で映像は最初の白い灯台のシーンに戻ります。島を離れる人が最後に見る風景なのでしょう。そんな人たちも、ふと故郷を懐かしむ瞬間にはいつでも島に帰ることができるのです。今、瞳を閉じて…

『瞳を閉じて』
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
うた:善村ゆう子
編曲:松任谷正隆
映像:実写
初回放送:1976年8、9月

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2018年6月14日 (木)

【リクエスト曲】『あじさい』(1977年)



2008年に一度『あじさい』の記事を書いたのですが、ちょうど10年たってリクエスト枠で再放送されました。これは嬉しいですね。10年前には失われたと思っていた映像が発掘プロジェクトのおかげで見事に蘇りました。

 ♪めざめると あじさいが香ります
 ♪窓いっぱいに香ります


雨の雫を思わせるピアノのイントロに合わせて、水面一面に雨粒が降り注ぎます。と思っているとカメラが引いて雨と思ったのが噴水だと判明しました。いきなりフェイントです。

おしゃれな洋館が通路越しに映ったと思うと水滴が大写しになります。よく見ると水滴の中に逆さまの洋館が…。なかなか凝った作りですね。

この洋館の全体像が映った時点で「おお、グラバー邸!」と思ったのですが、よく見るとグラバー邸ではないですね。でも、当たらずといえども遠からず。特徴的な煙突から察するに同じグラバー園の中にある旧ウォーカー邸のようです。これは去年の暮れにいったときの写真ですが、グラバー園のHPの写真をみても旧ウォーカー邸だと確認できます。



とするとさっきの通路は、旧ウォーカー邸の左側を旧三菱第2ドッグハウスの方に登っていく動く歩道だと思われます。歩道脇の飾り越しに旧ウォーカー邸が撮ってあるのですね。



旧ウォーカー邸の直後に映る赤レンガの建物はグラバー園ではありませんが、裕さんという方のツイートによりますと、近くにあるマリア園という養護施設のようです。こちらは行ってないので写真を撮ってませんが、HPの写真を見ると真ん中にマリアさまの像が立っていて間違いないようです。森トラストが買収して高級ホテルに改修するなんて記事もヒットしました。今度長崎に行く機会があれば見てみたいですね。

♪ あれはなんの歌だったのでしょう
♪ 朝の夢に きこえたあの歌は


ここの部分の通路がどこかはよくわかりません。マリア園の中にこういう通路があるのかもしれませんし、グラバー園の中かもしれませんが、ルノワールの少女も出てこないままかなり長尺で通路をのぼっていきます。夢の中の歌の記憶をたどるように…

♪ 雨あがり あじさいが香ります
♪ 道いっぱいに香ります




水面に洋館が反射してる姿が映っています。これが旧三菱第2ドッグハウスなのでしょう。この写真はドッグハウスから映したものですが下の池が映像に出てくる水面だと思われます。このシーンでは建物の全体像は映らず、夢の中のように断片的です。作詞者の小沢さんはテキストに

夢になつかしい顔があらわれたような。
なつかしい歌がきこえたような。
窓をあけると、あじさい。


そんな思いをこめて、あじさいの詩をつくったと書いてらっしゃいます。夢の中でなつかしい歌、なつかしい風景、なつかしい人に出会えた。そんな夢にあじさいが誘ってくれた。そういう作品世界をうまく表現した映像ですね。今回、見られてとても良かったです。

『あじさい』
作詞:小沢章友
作曲:三枝成章
うた:太田裕美
編曲:三枝成章
映像:実写
初回放送:1977年6月〜7月

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2018年3月31日 (土)

【80年代のうた】『おもいでのアルバム』 (1981年)



私のカセットテープには『因島想春譜』の次に『おもいでのアルバム』が録音されています。そんなわけでこの2曲は頭の中でも続けて自動再生されるのでした。

♪ いつのことだか 思いだしてごらん
♪ あんなことこんなこと あったでしょう


卒園式の定番のうたですね。「1000%泣きます」という声があるくらい、お母さん方の心に響く作品です。作詞の増子としさんは江東橋保育園の園長さん、作曲の本多鉄麿さんは神代幼稚園の園長さんだそうですから、保育園や幼稚園の実感の中で生まれた曲と言えるでしょう。



本多さんは常楽院というお寺の住職もされていた方で、上の写真の歌碑は常楽院の境内に立てられています。作品ができたのは1959年でこのサイトの記事によると、保母さんが演奏できる程度の難易度になるように作曲されたということでした。そんな心配りもされてるんですね。

「みんなのうた」では1981年の放送ですが、ウィキペディアによると1980年に「とびだせ!パンポロリン」で放送されているそうです。テレビ放送で知られるようになるかなり前の1966年に本多さんはお亡くなりになっています。この歌碑は没後30年を記念して建てられたと刻まれていました。

京王線のつつじが丘駅南口から徒歩3分ということなので行って見ました。南口の小さなロータリーから右手の細い道をトコトコ歩いて金子稲荷神社を過ぎるとすぐに常楽院です。歌碑は左手に少し入ったところに建てられていました。神代幼稚園は歌碑が建った1996年に閉園になり、この碑があんなことこんなことあったことを伝えています。



つつじヶ丘駅では去年(2017年)10月2日から『おもいでのアルバム』が列車接近音として使われています。下りホームでは♪いつのことだか 思いだしてごらん 上りホームでは♪もうすぐみんなは 一年生 と列車が近づくたびに奏でられています。今年に入ってからそれに気づいて調べてみたら、つつじヶ丘駅が『おもいでのアルバム』ゆかりの駅だと判明しました。それまで千歳烏山の『それゆけ3組』が「みんなのうた」ゆかりの最寄り駅だと思っていたのですが、それより2駅近くにゆかり駅があったとは、個人的にかなりびっくりしましたね!

『おもいでのアルバム』(1981年版)
作詞:増子とし
作曲:本多鉄麿
編曲:服部克久
うた:ダーク・ダックス
アニメ:鈴木康彦
初回放送月:1981年2月〜3月

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2018年3月27日 (火)

【再放送曲】『因島想春譜』(1981年)



こちらは1981年の放送以来、37年ぶりの再放送になります。映像付きの再放送はありがたいですね。しまなみ海道に行きたいと思ってた矢先なので、何か奇遇です。

♪ 岬に白い灯台
♪ 布刈の瀬戸 行きかう船
♪ 移り行く時の流れに
♪ 忘れかけた異人館


因島の風景が次々に歌われていきます。布刈(めかり)瀬戸は向島との間の幅800mほどの海峡で、一日400艘ほどの大型船が行きかう交通の要衝です。発掘映像冒頭の白い灯台は大浜崎灯台で、長年航行の安全を守ってきました。

灯台左手に映るオシャレな白い建物は教会か何かかと思いましたが、船舶通航潮流信号所だったところなんですね。潮流の速い来島海峡の迂回路として今より通航量が多かったころに、事故防止のため潮流や他の船舶の航行状況を知らせる信号所の役割を果たしていたそうです。船舶の性能向上で1954年に業務を終了して1986年から大浜埼灯台資料館になってるといいますから、映像当時は閉鎖されていた時期ということになるでしょう。それにしてはオシャレな建物でリゾート施設みたいです。ちなみに灯台資料館には現在も予約しないと入れないようですのでお気を付けください。

今は大浜埼灯台の向こうには因島大橋がかかっているのが見えます。因島大橋の開業は1983年なので、映像では因島大橋は映っていません。1981年工事開始と言いますから、工事現場が映ってるかもと思って見直しましたがその形跡もないですね。工事開始前の撮影なのかもしれません。「しまなみ海道」が出来る前の貴重な映像と言えるでしょう。

異人館は検索してみたのですが、どこにあるのかよくわかりません。白滝山の近くで撮影したという写真がヒットしたので、Googleマップで白滝山付近を探してみると「旧宣教師ファーナム邸」という建物が見つかりました。画像検索してみるとまさしくこれです。「異人館」とは通常は呼ばないようですね。

1931年に建てられたアメリカ人宣教師ファーナムの居宅で、当時の動画もウィキペディアに上がってました。今はなんと白滝山荘というペンションになっています。1987年開業で、戦後いっとき日立造船のゲストハウスになった後は荒れてたそうですので、映像当時は本当に忘れかけられた存在だったのでしょう。

♪ 都会で暮らして 三度目の春
♪ くり返し読む ふるさとの便り


1番はまだ冬で、コートの襟を立てて都会の冬をしのいでいましたが、2番は春が巡ってきました。ふるさとからの便りに、また頑張る気持ちが湧いてきます。懐かしい瀬戸内の夕暮れ空に思いを馳せながら、新しい歩みを進めていくのでしょう。

ちなみに最後の夕暮れの風景は『シンドバッドの船』のラストシーンと同じ場所が映っています。太陽の位置が微妙に違うので同じカットではないのですが、地元では有名な展望スポットなのでしょうね。今度、しまなみ海道に行ったおりに探してみたいなと思います。

『因島想春譜』
作詞:UFO
作曲:UFO
うた:UFO
編曲:福田和禾子
映像:実写
初回放送:1981年2月〜3月

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2018年3月22日 (木)

【再放送曲】『るんるんるん こな雪が』(1969年)



2018年4、5月のテキストが49年ぶりに判型が大きくなるということでびっくりしましたが、奇しくも49年ぶりに『るんるんるん こな雪が』が再放送されています。1969年4、5月のテキストからB5判になって有料化(70円!)されますので、B6判で無料配布されていた最後のテキストに載った曲ということになりますね。この幻の名曲の再放送を記念してテキストが大きくなったのでは…とか、想像が膨らみます。

♪ るんるんるん くるるん こな雪が
♪ まわりながら 街へきた

8分の6のワルツ風のリズムに乗って、こな雪が舞い降りてきました。ボタン雪ならしんしんとかドカドカになりそうですが、さすがにこな雪は軽やかですね。

こな雪の舞う様を「るんるんるん」と表現するのが独創的です。「くるるん」からの類推だと想像されますが、「るんるんるん」だとより楽しそうに感じられます。ウィキペディアによると1980年代に「ルンルン気分♫」といった形で「ルンルン」が流行したようですが、それよりは10年以上前ですし、「るんるんるん」と3つ重ねている点も同じではありません。それでも「るん」の持つ弾むような気分は共通しているのでしょう。

♪ るんるんるん くるるん こな雪と
♪ 窓をあけて 話しましょう


雪が降ってくると寒い寒いと窓を閉めてしまいがちです。現に昨日も、窓も閉め切って外の雪を見ながら震えてましたが、サトウハチローさんは違います。こな雪さんと窓を開けてお話しするんですね。2番では肩を組んで歩いたりもします。そうすると、こな雪さんは白いことばを弾ませて、楽しそうにゆれてくれたりするのです。

♪ うたがつぎつぎ うかびます
♪ 胸に軽く ひびきます


この部分はソロにオブリガートも入って、楽しいハーモニーがひびきます。ソロの方、うまいですね。ほんとにこな雪とお話ししてるみたいです。特に雪の日に聴くと心が暖かくなる名作です。

『るんるんるん こな雪が』
作詞:サトウハチロー
作曲:田中正史
うた:東京放送児童合唱団
映像:門田達美(ペーパークラフト)
初回放送:1969年2月

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2018年3月20日 (火)

大きくなった!



みんなのうたのテキストを買ってきました。書棚に置いてあるのを見たときにちょっと変だなと思ったのですが、後からよく見てびっくりです。大きくなっているのです!

先月までは左のようにB5判だったのですが、2018年4、5月号からはA4判になっていたのでした。1969年4月にそれ以前のB6判からB5判に変わって以来の実に49年ぶりの判型変更です。いやいや意表を突かれました。

どうせなら来年変更すれば50年ぶりで切りが良かったのですが、多分これまでにも大きくして欲しいという要望が寄せられていたのでしょう。楽譜は大きくなってずいぶん見やすくなったと思います。楽譜見ながらピアノ弾いたりするには、このサイズが見やすいのでしょう。

本文の文字も合わせて大きくなって読みやすくなっています。もしかしたら、みんなのうたファンの高齢化対策なのかもしれません。ページ数は72ページで変更無しですが、判型が大きくなった分、お値段は税込391円から税込540円に跳ね上がっています。500円越えるとずいぶん高く感じますね。子供が買う対象ではなくなってきてるのかもしれません。

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2018年1月 7日 (日)

今月の新曲はショート2曲

12月から今のクールに入っていてラジオで時々聴いているのですが、新曲は♪ボクと魚のも〜の〜が〜た〜り〜という曲と♪私はブランコ〜という曲しか、耳に入ってきません。どちらもショートバージョンです。多分忙しくてロングバージョンを1つを聴き逃しているのだろうと漠然と思いつつ一向に聴こえてこないので、変だな〜変だな〜と思っていたのですが…

お正月になって少し時間ができたので久しぶりにHPを見てみたら、今月の新曲はショート2曲だけしかないじゃないですか! もうびっくりです。ありえないことなので、考えてもいなかったですね。

初期のころは1クールに7曲とかオリジナルではないにしても新曲をかけていて、たーいへんだったと伺いましたが、しばらくしてからはショート4曲が1クールの新曲として定着してきてました。私が子供の頃からはずっとそうです。1997年にロングバージョンが出現してからはロング2曲とか、ロング1曲ショート2曲というパターンが加わりましたが、それでもショート4曲相当以外のパターンがあろうとは夢にも思っていませんでした。いやあ、本当にびっくりしました。

多分、とっくに気づいてらした方も多いと思いますが、年度がわりですらない中途半端な時期にみんなのうた56年の歴史の中で多分初めての事態が起きているとは、予想していませんでした。新曲の制作が遅れたためのイレギュラーなのか、今後先例になるのか予想は難しいですが、一度こういうことがあると無理してショート4曲相当を揃えなくてもいいのでは…という流れになりそうな気もしますね。

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2017年7月26日 (水)

井出さん(山川さん)お疲れ様でした

『北風小僧の寒太郎』や『ありがとう さようなら』を作詞された井出隆夫さん(山川啓介さん)がお亡くなりになられたと報じられていました。72歳ということで、まだお若いのに残念なことです。

「みんなのうた」には井出隆夫さん名義で6曲、山川啓介さん名義で13曲を作詞されています。『天使の羽のマーチ』、『ペルシャの子守歌』『みずうみ』といった普段から口ずさんでいる、お馴染みの曲がほんとに多いですね。長いこと大変お世話になりました。ご冥福をお祈りいたします。

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【再放送曲】『雨のちスペシャル』(1997年)



13年ぶりに再放送してますね。初回放送からは20年になります。早いものですね。ロングバージョンが始まった年、自分が東京に来た年、に放送していました。再放送は98年、01年、04年、17年の4回でいずれも6-7月です。梅雨の曲なので初回放送もてっきり6-7月かと思っていたのですが、初回は10-11月なんですよね。制作が難航していたという話がありますので(http://10caratlove.blog.fc2.com/blog-entry-64.html)、6-7月放送予定だったものが10-11月にずれこんだのかもしれません。

♪ “ぜったいに 晴れるって" 天気予報
♪ ひとり とっておき おまじない


アンニュイなイントロの旋律。メジャーセブンスとマイナーナインスの交互するピア伴が雨だれの調べを奏でています。大井文雄さんのCG動画が描くコーヒーカップのさざ波やニュートンの揺りかごのカチカチとした動きも雨を暗示しています。鏡の中に映し出された外の実写風景もやっぱり雨…。晴れるはずの休日だったのに…。ありがちですが残念な週末ですね。

♪ “ま いっか" 青空を あきらめて
♪ あくびして のびして のんびり


でも、降ってるものは仕方ありません。雨にしかできないお楽しみを探しにいきましょう。街も草木も雨に洗われてリフレッシュしています。カラフルな傘の花も綺麗ですね。

このパラグラフの♪ なみだ、怖がらずに…という歌詞からは、人生の苦難に立ち向かうニュアンスも感じられます。英語の rainy day は「まさかのとき」という意味があります。物事が順調に進んでいたはずなのに、まさかこんなことになろうとは…。そんなときにこう言えるといいですね。

♪ 雨の中 出かけてみよう!

ここから間奏にかけて、リズムも伴奏も盛り上がって気分が浮き浮きしてきます。ここの部分は好きですね。実写の映像も次々切り替わって高揚感があります。待っているだけじゃつかめないものが見つかったでしょうか。

間奏が終わってまた部屋の中のCGに戻ります。この作品は基本的に外の風景=心象風景が実写映像で、部屋の中の風景=現実がCGで表現されているのが面白いですね。逆になりそうな所を、この構成にしたのは大井さんの卓見といえるでしょう。

♪ 晴れたら 靴をはきかえよう
♪ 電車に乗って ゆられてみよう


雨を受け入れて、元気を取り戻すことで晴れのイメージがより鮮明になってきます。調性も半音上がって♭一つのFdurから♯六つのF#durになり音の響きも、それから今回楽譜を見て気づいたのですが、楽譜の見た目もキラキラ感が増してきます。

このコーダの部分では地平線から水平線、さらには宇宙まで一気に視界が広がり、海賊からお宝を奪ったり宇宙船で水着着たりと縦横に想像力の翼が広がっていくのが爽快ですね。ロングバージョンながら長さを感じさせない、雨の日にスペシャルな楽しみを与えてくれる作品です。

『雨のちスペシャル』
作詞:國府田マリ子
作曲:松原みき
うた:國府田マリ子
編曲:西脇辰弥
映像:大井文雄(プラス実写)
初回放送:1997年10-11月

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2017年5月 6日 (土)

バナナゼロミュージック

今晩のバナナゼロミュージック(NHK総合22:30-23:04)で「みんなのうたSP」をやるようですね。予告編の動画では『ありがとう さようなら』を流して歌手をあてるクイズをやったりしてました。他にどんな企画があるのでしょうね。楽しみに待ちたいと思います。
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番組で登場した曲は以下の通りです。クイズの解答とかこんなテーマもあるとかいう形で断片的に流れたものばかりですが、次の28曲が紹介されました。割と最近の曲が多くて、そういえばそんな曲もあったなあと思って聞かせてもらいました。

北風小僧の寒太郎
山口さんちのツトム君
おお牧場はみどり
クラリネットこわしちゃった
ちいさい秋みつけた
森の熊さん
コンピューターおばあちゃん
YELL
日々
おしりかじり虫
ベストフレンド
スシ食いねェ!
天下無敵のゴーヤーマン★
サイボウの不思議
△□○コビッチ
願いごとの持ち腐れ
ぎんなん楽団カルテット
まゆげダンス
大きな古時計
高校3年生
ぼくはくま
フルーツ5姉妹
OK食堂
ミスターシンセサイザー
ありがとう さようなら
太陽の子どもたち
ふきとひよこ
グリーングリーン

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