2014年1月29日 (水)

人から人への感染

>中国で感染が拡大している鳥インフルエンザ(H7N9)で、中国国営新華社通信が27日、「浙江省で人から人への限定的な感染が起きている」と報じた。これまで中国政府は、H7N9型の診療指針で、「限定的で、持続的ではない」との条件付きながら、「人から人への感染は排除しない」との見解を示すなど可能性については認めていたが、今回は発生そのものを認めた。

(http://digital.asahi.com/sp/articles/ASG1X5TZQG1XULBJ00K.html)

ついに来ましたか。これはまずいですねえ。まだ散発的な感染らしいですが、感染を繰り返すうちに人から人へ感染しやすいウイルスがミューテーション、アンド、セレクションで生じてくる恐れがあります。

現在中国本土と香港で感染者111人、死者は22人だそうで、死亡率20%にのぼっています。この数の推移とともに気をつけてみていく必要がありますね。

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2013年4月24日 (水)

台湾でも鳥インフル確認 発症前に中国に滞在

>中国で鳥インフルエンザ(H7N9)が広がっている問題で、台湾の衛生署は24日、53歳の台湾人男性の感染を確認したと発表した。中国本土以外での確認は初めて。この男性は発症する前に中国の蘇州に滞在していたという。
(http://www.asahi.com/international/update/0424/TKY201304240430.html)

これはさすがに嫌ですねえ。次は日本にやってくる可能性がかなり高くなってきました。

この男性が蘇州で生きた鳥に接触していたのかもしれませんが、こんなニュースが流れている時期にそういう可能性は低いとすると、人から感染した可能性が高くなってきます。

WHOが人から人への感染の可能性は低いと言ってたので、多少は安心していたのですが、そうとも言ってられないかもしれません。

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2013年4月23日 (火)

インフルエンザ対策

>感染を防ぐには――。新型インフルエンザは、主にせきやくしゃみのしぶきでウイルスが拡散するとされる。吸い込むと鼻やのどで感染するので、「手洗い、うがい、マスクが大切」(大阪府地域保健感染症課)と呼びかけている。
 
>中でも手洗いは重要だ。しぶきに乗りウイルスが飛ぶ範囲は1~2メートルだが、感染者が触ったドアノブやスイッチなどを介して感染する可能性があるからだ。外出後は、水とせっけんでウイルスを流す必要がある。国は指針で、「最低15秒以上」洗い、清潔な布やペーパータオルで十分に拭き取るよう求める。
 
>せきやくしゃみの際は口や鼻を覆い、出来る限り周りから顔を背ける「せきエチケット」が必要だ。

http://digital.asahi.com/articles/OSK201304220008.html?ref=comkiji_txt_end

豚インフルエンザのときには5月から6月にかけて流行しました。GWの人の流れに乗って…ということであれば、今回もそろそろかもしれません。ワクチンはまだみたいですので自衛が必要でしょう。

注意事項は「うがい、マスク、手洗い」ということのようですね。マスクは余裕のあるうちに買っておいた方がいいかもしれません。うがいはするとして、手洗いは忘れがちでした。15秒以上って相当長いですが、こちらもそろそろ習慣づけた方がいいですね。気をつけていきましょう。

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2013年4月 8日 (月)

ヘマグルチニンとノイラミニダーゼ

今回上海近郊で感染が広がりつつあるのがH7N9型ウイルスですが、このH7というのがヘマグルチニンのタイプで、N9というのがノイラミニダーゼのタイプを表します。Hは16種類、Nは9種類まで見つかってますので単純計算で144通りの組み合わせがあることになりますね。

ヘマグルチニンは赤血球凝集素という意味らしいですが、インフルエンザウイルスが細胞に取り付き、内部に食い込む「イカリ」の役割を果たします。もともとはH1、H2、H3が人間の細胞に取り付くイカリで、H5やH7は鳥の細胞に取り付くイカリです。だから前回流行ったH5N1ウイルスや今回のH7N9ウイルスは人間には感染しないはずなのですが、突然変異でヒトの細胞にも引っかかるようになったようですね。困ったものです。

イカリを引っ掛けて細胞内部に侵入を果たしたウイルスは、そこで自らの遺伝子(RNA)の複製を大量生産します。できたコピーを膜で包むと新しいウイルスの出来上がり。8時間で100倍に増えるという数字も出てました。

細胞の表面にポツポツ出て来たウイルスを細胞から切り離すのがノイラミニダーゼです。イカリの切断役ということになるでしょうか。ここでイカリを切断できないとウイルスが他の細胞に感染することができなくなりますが、タミフルやリレンザはノイラミニダーゼの働きを邪魔して増えたウイルスを細胞の表面に釘付けにしてくれます。これがタミフルやリレンザが効く原理ですのでウイルスが盛んに増殖している感染初期に飲むのがポイントとなるようです。

ちなみに、タミフルやリレンザはノイラミニダーゼの型を特に問わずに効くみたいですので、H5N1型だけではなく今回のH7N9型にも効くかもしれません。

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2013年4月 3日 (水)

WHO、「H7N9型」鳥インフルエンザに注目

>WHO・世界保健機関は2日ジュネーブで、中国の関係部門との接触を保ち、H7N9型鳥インフルエンザの情報を収集することを明らかにしました。

>WHOの報道官はこの日行われた定例記者会見で、「WHOは中国で確認された3件の鳥インフルエンザウイルスH7N9型の感染例の報告を受けた。H7N9型鳥インフルエンザの人への感染は初の例であり、今のところ、人から人への感染の可能性は確認されていない」と述べました。
(http://japanese.cri.cn/881/2013/04/03/181s206703.htm)

というわけでWHOも乗り出してきたようです。H7N9型が鳥類だけでなく哺乳類の人に感染できるようになるにあたっては豚が一枚かんでいるという指摘もありますね。

死者が3人になったという報道もありますし、2009年の豚インフルエンザパニックの再来になる気配も漂ってきました。上海から日本まで一飛びですし。とりあえず、マスクを買っておきましょうか。

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2013年4月 1日 (月)

鳥インフルエンザ(H7N9型)で死者

>中国国家衛生・計画出産委員会は3月31日、上海市の男性2人(87歳、27歳)が鳥インフルエンザ(H7N9型)に感染し、それぞれ同4日と10日に死亡したと発表した。

>安徽省の女性(35)も感染して危篤状態となり、治療中。同委によると、H7N9型の人への感染が確認されたのは初めてという。
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忘れたころに鳥インフルエンザで死者が出てますね…。それもいつものH5N1型ではなくH7N9型だそうです。

型が違うということはワクチンの備えも手薄ということを意味します。感染力があまり強くないらしいというのが救いではありますが、油断は禁物ということではありますね。

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2011年3月13日 (日)

千葉で鳥インフルエンザ

千葉の養鶏場で鳥インフルエンザにかかった鶏がみつかったようです。この大変なときに困ったものですが、殺処分を急がないといけません。被災地救援に向けられるマンパワーがそがれてしまいますが…

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2009年8月23日 (日)

インフルエンザ感染マップ(8月中旬版)

Photo 新型インフルエンザの1医療機関あたりの受診数が1人を超えて「流行期」に入ってきたようです。国立感染症研究所のデータを使って、感染の地理上の広がりを見てみましょう。

図は、2009年8月10日~16日に医療機関を受診した人数を1医療機関あたりで示したものです。沖縄が29.6人で飛びぬけて多いのですが、その他の県でも1人を超えているところが25都府県となっています。

5~6月の時点で何箇所か集団感染が見られた関西や関東では受診数が依然として高く、感染が持続しています。それに加えて北関東や南東北、中部地方や四国南部にも広がりが見られます。関西や関東は海外や沖縄への旅客が多いため、ウイルスが持続的に流入しているのかもしれません。北関東や中部、南四国はおそらく関西、関東からさらに広まったものののでしょう。今のところ、北海道、東北や九州は多くないのですが、今後はじわじわ広がっていくのではないでしょうか。

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2009年4月30日 (木)

フェーズ5に引き上げ

>新型の豚インフルエンザの感染拡大が世界各国で歯止めがかからない状況を受け、世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は29日夜、緊急記者会見し、警戒レベルを「フェーズ4」から「フェーズ5」に引き上げると発表した。メキシコ、米国以外の地域で感染者が増加し、二次感染とみられるケースも増えていることから、引き上げが必要と判断した。 

>警戒レベルは27日に「フェーズ4」に引き上げられたばかり。「フェーズ5」は人と動物の混合ウイルスによる地域単位の感染が、1つのWHO管轄地域内の2カ国以上で起きており、大流行(パンデミック)の兆候があると認定された場合に宣言される。(asahi.com)

アメリカでも2才の子供が死亡してやはり強毒性ウイルスである可能性がましましたし、メキシコに行ってない人にも発症が見られるケースが出てきましたので(原発国以外での人人感染発生)、フェーズ5への引き上げはやむを得ないでしょう。メキシコ以外では死者が出ていないのが「本当は弱毒性かも‥」という心の支えだったのですが、そうも言ってられなくなりました。あとはパンデミック開始を示すフェーズ6しかありませんのでいよいよがけっぷちです。

それにしても次々と警戒レベルが引き上げられますね。これはむしろフェーズ4への引き上げが経済や観光への影響を配慮して遅かったといえるでしょう。本当は対象国への経済支援とセットにして早めに渡航制限などを敷いた方がいいのですが、WHOには経済援助まで行う権限はありませんので、どうしても対策が後手に回ることになります。経済支援とセットで対策をうつには経済社会理事会あたりが動く必要があると思いますが、そういう動きはいまのところないようですね。

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2009年4月28日 (火)

フェイズ4

>The World Health Organization on Monday raised its pandemic alert level in response to the outbreak of swine flu that originated in Mexico.

>The move from level three to level four on the WHO's six-level threat scale means the world body has determined the virus is capable of significant human-to-human transmission -- a major step toward a flu pandemic, said Dr. Keiji Fukuda, the agency's assistant director-general.(CNN mobile)

というわけで、WHOの警戒レベルがフェイズ4に引き上げられました。経済や観光への影響を懸念してアメリカやメキシコが警戒レベルの引き上げに抵抗しているという報道もありましたが、スペインや韓国でもメキシコ帰りの発病と見られる事例が相次いでは引き上げやむなしでしょう。

いまのところメキシコ以外では死者が出てないのが救いですが、感染が広まるとウイルスが変異を起こして毒性が強まる可能性も高まりますので、今のうちに感染の広がりを抑える措置をとるのが吉だと思われます。

それにしても見つかって5日でこういう事態ですから、GWとかいってられないような状況になるおそれもありますね。とりあえず缶詰と米は買いましたが政府の指針にある2週間分には足りないので、明日にでも買い足すことにしましょう。

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