2012年10月31日 (水)

世界の風力発電導入量2011版

2012

世界の風力発電累積導入量第5位までと日本の導入量推移のグラフを今年も作ってみました。去年、作った2010年までのデータに2011年末の累積導入量のデータをGlobal Wind Report2011(http://gwec.net/wp-content/uploads/2012/06/Annual_report_2011_lowres.pdf)のp11から拾って追加してあります。

2010年末の段階で風力発電の累積導入量が世界一になった中国がアメリカとの差をさらに広げました。中国のデータは機械の出荷ベースの数値であって稼動ベースではないらしいとか、中国の風力発電機は3割ほどは電力線と系統連結してないらしいとか、不明確な部分もあるのですが、7掛けと考えてもアメリカと肩を並べる風力発電大国になったとみていいでしょう。ただ、しばらくは送電施設などが急拡大に追いついていない現状があるので、導入ペースを少し絞り気味にするという報道もありました。

アメリカはリーマンショック後、伸びが鈍ってますが、それでも第二位の座は保っています。長らく風力導入量首位を保ち、現在は第三位のドイツも順調に導入量を伸ばしています。ドイツも送電線の問題を抱えていて、風況のよい北ドイツから南部に送る高圧送電線の容量が不足していて、折角発電した電力が利用されないケースが時々発生しているようですね。今後、大規模な海上風力発電を進めていく予定なので「電力アウトバーン」の建設が急務になるでしょう。

財政危機のスペインのグラフはよろめき気味です。今のところ、何とか第四位を保っていますが、広い国土を持つインドが急追してきています。インドの状況については詳しくないのですが、中国と同様の問題があるのかもしれません。

2011年から固定価格買取制が導入された日本は大きな変化はなく、急に増えるという兆しも今のところ感じられません。人口密度が高くて適地が少ないという問題がありますし、風況のいい北海道や東北から関東に地方に電力を送る送電線の容量が小さいという条件は変わっていないので、そんなに増えないような気はしますね。ドイツぐらい導入が進んだ段階で送電線の容量や風力電力の流れ込む系統の周波数の問題が生じるのは分りますが、日本程度の導入量で送電線の容量が足りないというのはちょっと情けない気もします。

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2012年2月17日 (金)

『入門・産業連関表』

千葉県が出してる『入門・産業連関表 その見方・使い方』http://www.pref.chiba.lg.jp/toukei/toukeidata/sangyou/h17/documents/nyumon_all.pdfが分かりやすい。

基本的な見方から、移輸入がある場合の分析、二次波及効果を含めた分析、雇用への波及効果の分析まで冒頭の丁寧さで説明を続けるのは相当の根気と工夫が必要です。大体途中で挫折しちゃうものですが…

千葉県GJ!

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2011年8月30日 (火)

帝国書院 統計のページ

帝国書院さんの地図帳には昔からお世話になっています。地図もさることながら、巻末の統計資料集がなにげに面白かったのですが、この統計資料集がHPに掲載されているのを発見しました。(http://www.teikokushoin.co.jp/statistics/japan/index.html

日本と世界の面積、人口、農林漁業、鉱工業、その他について統計資料が出典とともにまとめられています。これはありがたいですね。活用させてもらうことにしましょう。とりあえず、世界各国の雇用労働者の産業別割合の資料(もとはILOのホームページ)が必要です。
http://www.teikokushoin.co.jp/statistics/world/index05.html

あと、小中学生の県名認知度マップとその分析のページが面白かったです(http://www.teikokushoin.co.jp/map/menu2/index.html)。概して東日本の認知度が高く西日本が低くなっています。関東地方の子供の人数が多い(関東の子供は東日本に強く西日本に弱い)ためだろうと思いますが、九州の子供も西日本より東日本の方が詳しいのが興味深かったです。全国ニュースでも東日本のことが報道されやすいからかもしれませんね。

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2011年3月12日 (土)

余震推移

マグニチュード8.8、予想される東南海地震を上回る大地震でした。被害の全貌はまだまったくつかめませんが津波の映像だけでも大惨事であったことがわかります。まだまだ、家屋の倒壊、火災、土砂崩れ、原発の損傷などなど判明してくるでしょう。早く救出や消火が進むことをお祈りしますが、とりあえずここまでの余震の推移をみておきますと

最大震度 18時まで 21時まで 24時まで
7 0 0 0
6 1 0 0
5 3 1 0
4 10 7 6
3 7 17 7
2 0 10 9
1 0 0 0

こうなっています。モードは18時までは震度4、21時までは震度3、24時までは震度2となってますので次第に減衰してますが最大震度は4をキープしてます。まだ5の可能性もあるので十分注意しながら休むことにしましょう。

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2010年10月 2日 (土)

輸出 対 輸入

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日本の「輸出額÷輸入額」の推移をしめしたグラフです。こんなに綺麗に振動してるんですね。

為替の変動を介したフィールドバックがかかっていることが伺えます。そのなかでも輸入に対する輸出の割合がジワジワ減っていることが分かります。外需依存が減っているためと言えるかもしれませんし、単に競争力が落ちているためかもしれません。

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2008年10月 3日 (金)

今年のイグ・ノーベル賞

今年のイグ・ノーベル賞が発表されました。受賞者は以下の通り(出展CNNモバイル)

○栄養学賞:「同じ食べ物でも、名前の聞こえが良い方がおいしく感じる」ことを示したイタリア・トレント大学のマッシミリアーノ・ザンピーニ氏と英オックスフォード大学のチャールズ・スペンス氏に授与。

○平和賞:「植物にも人間と同様に尊厳がある」ことを法的に定めた、スイスの人間以外の生物工学に関する連邦倫理委員会とスイス国民に授与。

○考古学賞:考古学の発掘現場付近に生息するアルマジロが、発掘品をより深く埋めたり持ち去ったりすることで、発掘現場がメチャクチャになるだけではなく、歴史が変わってしまう可能性があることを示した、ブラジル・サンパウロ大学のアストルフォ・ゴメス・デ・メロ・アラウージョ氏とジョゼ・カルロス・マルセリーノ氏に授与。

○生物学賞:「イヌに寄生するノミは、ネコに寄生する個体よりも、より高く飛ぶことができる」ことを発見した、フランス国立トゥールーズ獣医大学のマリークリスティーヌ・カディエルジュ、クリステル・ジョベール、ミシェル・フランの3氏に授与。

○医学賞:「高価な偽薬(プラセボ)は安価な偽薬よりも効果が高い」ことを確認した米デューク大学のダン・アリエリー行動経済学教授に授与。

○認知科学賞:脳を持たない単細胞生物の真正粘菌が、迷路の最短経路を見つけることを発見した、中垣俊之・北海道大准教授、小林亮・広島大教授、石黒章夫・東北大教授、ハンガリー・セゲド大学のアゴタ・トス氏ら6人に授与。

○経済学賞:プロのストリッパーの排卵周期が、チップ収入に影響を与えることを発見した米ニューメキシコ大学のジェフリー・ミラー、ジョシュア・タイバー、ブレント・ジョーダンの3氏に授与。3氏らによると、ストリッパーが最も稼ぐのは、生殖能力が最も高い時期であるという。

○物理学賞:大量の糸や髪の毛は、外部要因がなくとも必ず絡まることを数学的に証明した、スクリップス海洋研究所のドリアン・ライマー氏と、米カリフォルニア大学サンディエゴ校のダグラス・スミス氏に授与。

○化学賞:「コカ・コーラの避妊効果」についての研究で、ボストン大学医学部のデボラ・アンダーソン教授、ならびに台湾の台北医科大学の研究グループに授与。アンダーソン教授らの研究は「避妊効果がある」で、台北医科大学の研究は「効果がない」と、全く正反対の結果となっている。

○文学賞:「バカ野郎:物語的手法を用いた、組織内で経験した憤慨についての分析」研究で、英カス・ビジネス・スクールのデイビッド・シムズ氏に授与。

大量の糸くずは必ず絡まるのだそうです。ストリッパーはさもありなんという感じですが、現場でデータをとったのでしょうか。薬は高い方が効きがよいとするとジェネリックの普及に障害かもです。アルマジロは笑わせてもらいました。

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2008年9月 2日 (火)

学力マップ **小6国語**

せんだって新聞に載っていた全国学力テストの都道府県別平均点をマップ化してみました。小6の国語Aと国語Bで、Aは基礎的な問題、Bが応用的な問題となっていそうです。

PhotoPhoto_2

どちらも傾向は似ていて、北東北から北陸にかけての日本海側を中心に平均点が高くなっています。ただし、北海道は一転して低くて青森、秋田とのギャップが大きくなっています。津軽海峡をはさんで平均点にして10点ぐらい違う勘定になりますね。まあ、北海道といっても広いですから海峡を渡ったとたんに違うということはないと思いますが、興味深い現象です。

北海道を除けば、点数の低い府県はおおむね西日本に分布しています。西低東高の学力配置といえるでしょうか。西日本の方が教育に不熱心というイメージは特にないのですがなぜでしょうね。社会関係資本の測定では北陸と並んで鳥取、島根が高かったりするのですが、こちらの平均点ではそれほどでもなかったりします。単に、地域共同体の存続というだけでもなくて他の要因もかんでいるようですね。

今回発表されていたのは都道府県別データですが、文科省では市町村別や学校別でも状況はわかるはずですので、こういった地域差がでる要因を明らかにしてほしいものです。

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2008年7月25日 (金)

ガソリン消費マップ

Photo_2 石油連盟の資料にしたがって今年5月の一人当たりガソリン消費量のマップを作ってみました。

三重県が一人当たり78リットルでダントツの一位でした。四日市があるためかなんなのか理由はよく分かりませんね。二位は52リットルの群馬、それから茨城、栃木、石川と自動車の保有台数の多い、北関東~中部~北陸のベルト地帯が並んでいます。

少ないほうでは京都が24リットル、神奈川が26リットル、奈良が27リットル、以下和歌山、埼玉、兵庫、大阪で近畿と東京近郊県(東京は47リットルで7位)が並びます。

埼玉、神奈川は公共交通機関が発達してるからということだと思いますが、京都も奈良も和歌山も大して公共交通機関は便利ではないのでなぜにガソリン消費量が少ないのか、こちらもちょっとなぞではあります。

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ガソリン販売量の資料

ガソリン価格の上昇の影響を見ようと思っていろいろさがしてみたのですが、経済産業省の資源・エネルギー統計というのが基本資料のようですね。これで、原油、ナフサ、ガソリンなどの生産量、販売量の推移が分かります。
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/seidou/result/ichiran/07_shigen.html

経済産業省特定業種石油等消費統計からは石炭などの他のエネルギー源の消費量がわかります。
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/sekisyo/result-2.html

都道府県別のガソリン販売量は石油連盟のHPにありました。
http://www.paj.gr.jp/statis/statis.html

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2008年6月30日 (月)

ポッドキャスト 続き

ヴォイニッチの書棚(科学読み物)
http://podcast.yahoo.co.jp/series/1667bcaa1e1abd94f19fcdcc9ae5886e

キノキャスト(紀伊国屋のお勧めらしい)
http://podcast.yahoo.co.jp/series/629e2c384899c2ead3a1a7964737b3c0

オハナシキャスト(童話、昔話)
http://podcast.yahoo.co.jp/series/5a2e3a0efe9c05241ecc3cee3d7e01ec

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