不支持理由
こちらは、内閣の不支持理由の推移です。不支持理由については「政策」が突出していて、それに「自民党の首相だから」がついでいます。支持理由とは異なり「首相が安倍さんだから」や「なんとなく」がほとんどないのが特徴的です。
政権発足直後はいずれかの理由も少なかったのですが、年明けごろから2〜3月にかけて政策を理由とする不支持が急増して20%を超えました。議員宿舎の問題や、ナントカ還元水とか産む機械の時期ですが、これらに対する反応が、首相自身に対する不満や漠然としたイメージの悪化というより、「政策」に対する不支持として表面化しているところが興味深いです。
5月ごろになって、憲法改正の国民投票案などが通ると、政策による不支持が5ポイントほど減っています。これらの政策を評価する人が全体の5%程度いたということでしょうか。
その後、年金問題が浮上すると政策による不支持が10ポイントほど急増しています。同時に「自民党」を理由とする不支持が5ポイントほど増えたのが、目を引きます。年金は安倍政権だけでなく、自民党自体に対する不満を引き起こしているようです。
面白いのは、ここでも「首相」を理由にした不支持は増えていない点で、年金は首相のせいというよりは自民党のせいと認識されているようですね。
そんなわけで首相に対するイメージや、漠然としたイメージ自体は少なくとも6月中旬の時点ではダメージを受けてないようですので、安倍首相が年金を最優先して手を打ったのは正解だったと思いますが、効果があったかどうかは来週の選挙結果を見てのお楽しみということになりそうです。
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