2007年7月22日 (日)

不支持理由

不支持理由
こちらは、内閣の不支持理由の推移です。不支持理由については「政策」が突出していて、それに「自民党の首相だから」がついでいます。支持理由とは異なり「首相が安倍さんだから」や「なんとなく」がほとんどないのが特徴的です。

政権発足直後はいずれかの理由も少なかったのですが、年明けごろから2〜3月にかけて政策を理由とする不支持が急増して20%を超えました。議員宿舎の問題や、ナントカ還元水とか産む機械の時期ですが、これらに対する反応が、首相自身に対する不満や漠然としたイメージの悪化というより、「政策」に対する不支持として表面化しているところが興味深いです。

5月ごろになって、憲法改正の国民投票案などが通ると、政策による不支持が5ポイントほど減っています。これらの政策を評価する人が全体の5%程度いたということでしょうか。

その後、年金問題が浮上すると政策による不支持が10ポイントほど急増しています。同時に「自民党」を理由とする不支持が5ポイントほど増えたのが、目を引きます。年金は安倍政権だけでなく、自民党自体に対する不満を引き起こしているようです。

面白いのは、ここでも「首相」を理由にした不支持は増えていない点で、年金は首相のせいというよりは自民党のせいと認識されているようですね。

そんなわけで首相に対するイメージや、漠然としたイメージ自体は少なくとも6月中旬の時点ではダメージを受けてないようですので、安倍首相が年金を最優先して手を打ったのは正解だったと思いますが、効果があったかどうかは来週の選挙結果を見てのお楽しみということになりそうです。

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内閣支持理由

内閣支持理由
06年9月の安倍政権発足直後から、07年6月までの政権支持理由の推移をグラフにしてみました。発足直後から「なんとなく」と「政策がよい」が支持理由の上位を占め、「自民党の首相だから」「首相が安倍さんだから」がそのあとに次ぐ構成になっています。

大体、その順序を保ったまま全体に支持率が下がり、5月ごろに「なんとなく」と「政策」を中心に盛り返したものの、6月に入ってまた失速していることが分かります。

発足直後の高揚期をすぎて、6月以降に年金で失速するまえの、4〜5月あたりの状況が多分ベースラインで、憲法改正などの政策を支持する人12%程度と、自民党中心の内閣だから支持する人10%程度が、支持の中核だと思われます。これに「なんとなく」の12%程度と「安倍さんだから」の8%を合わせた20%ほどの「イメージ支持」が上積みされて、40%を越える支持率になっていたようです。

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